創立全日制９０周年・定時制７０周年　江高で学ぶプライドを　全校生徒、関係者１１００人出席　江別高で記念式典

（学校 2018-11-30付）

記念コンサートを行うなどして節目を祝った

　江別高校創立全日制九十周年・定時制七十周年記念事業協賛会（石黒良平会長）は二十三日、江別高校（吉田岳夫校長）で創立全日制九十周年・定時制七十周年の記念式典・記念コンサートを挙行した。全校生徒や関係者合わせて約一千百人が出席。同校の歩みを振り返ったほか、記念コンサートを行うなど、全日制九十周年・定時制七十周年の節目を祝った。

　同校は昭和四年に公立江別実科髙等女学校として開校。二十三年には定時制課程を設置した。

　全日制では学校教育目標「一歩踏み出す行動力の育成を図る」「課題解決に向けた創造力の育成を図る」「自他を尊重する人間力の育成を図る」、定時制では「心身ともに健康で意欲に満ちた人物を育てる」「勤労と責任を重んじ、情操豊かな人物を育てる」「個人の尊厳と敬愛の念を養い、社会に有為な人物を育てる」のもと、様々な教育活動を展開。これまで全日制二万四千三百六十五人、定時制一千四百三十六人合わせて二万五千八百一人の卒業生を社会に輩出している。

　式典では石黒会長があいさつ。卒業生が全国各地のあらゆる分野で活躍していることにふれ、「地域になくてはならない江別高校になってほしい」と述べた。

　続いて、吉田校長が式辞。同校の歴史を振り返ったほか、生徒に対して夢や目標を実現するための努力を続ける大切さにふれ、「歴史と伝統ある江高で学んでいるプライドをもって努力を続けてほしい」と呼びかけた。

　また、道教委の山本伸弘委員があいさつ。教職員に対して「これまでの優れた教育実践を踏まえつつ、将来の北海道を担うにふさわしい、自立の精神にあふれ、優しさとたくましさを兼ね備えた生徒の育成を目指し、本校の教育の充実・発展のため、一層尽力してほしい」と求めた。

　来賓祝辞では、江別市の三好昇市長が生徒に対して「何事にも果敢にチャレンジ・まい進し、日本を支える社会人に成長してほしい」とエールを送った。

　歴代校長・ＰＴＡ会長などに感謝状を贈呈したあと、生徒感謝の言葉では、全日制代表として三年生の坂本陸君、定時制代表として四年生の渡部竜二君が登壇。

　坂本君は「江別高のさらなる発展のため、生徒一人ひとりが努力することを誓う」、渡部君はこれまでの卒業生の活動にふれ「多くの方々がつないできた事柄を在校生が一丸となって守り、つぎの後輩たちにも伝えていかなければならない」と意気込みを語った。

　このあと、校歌を斉唱したほか、記念コンサートを実施。津軽三味線奏者の白田路明さんと同校の吹奏楽部がともに演奏したほか、同校生徒や白田さん、同校第六十二期卒業生でモデルの高田秋さんによるトークタイムも行われた。

(学校 2018-11-30付)