東川高創立７０周年記念式典　自ら鍛える姿勢忘れずに　式辞で渡辺校長呼びかけ

（学校 2018-12-03付）

歴代校長など３３６人が出席し、７０年の節目を祝った

　【旭川発】東川高校（渡辺文貴校長）の創立七十周年記念式典が十一月中旬、同校で執り行われた。松岡市郎東川町長をはじめ、歴代校長、上川管内高校長、全校生徒など三百三十六人が出席。七十年にわたる伝統を振り返り、さらなる発展を誓い合った。

　同校は、昭和二十三年に道立永山農業高校東川分校（定時制農業科一学級）として設置認可を受け、翌年、東川中学校の一部を仮校舎として開校。昭和二十六年に東川高として独立設置が認可された。

　開校以来、卒業生三千八百人余りを送り出している。

　式典では、渡辺校長が式辞。開校してから三十五年後に制定された校訓「美風慣行　自律創造」は、同校の土台を築くために力を尽くした当時の生徒と教職員の姿そのものであり、時代を超えて引き継がれてきた同校の精神であることとして紹介した。

　今までに四千人余りの同窓生が、地元をはじめ、全道・全国で活躍していることについて、「青春時代を懸命に過ごした証であり、本校の誇り」と述べた。

　在校生に対し、「皆さんは先輩たちからバトンを受け取っている」と強調。社会に出るために柔軟な発想や想像力、主体性が重要であると説き、「そのことを強く意識しながら、学習・部活動・人間性の向上において高い目標をもって、今の自分を鍛えていく姿勢を忘れないでほしい」と呼びかけた。

　続いて、谷口征洋協賛会長があいさつ。同校の輝かしい伝統と校史を築いてきたことについて関係者に敬意を示すとともに、さらなる発展を願った。

　このあと、添田桂子協賛会副会長が事業報告したほか、道教委の橋場弘之委員と松岡町長の祝辞、感謝状贈呈などが行われた。

　ほかにも、七十周年を祝うアトラクションとして、同校生徒たちが羽衣太鼓演奏や、高校生海外派遣でラトビアとカナダに行った生徒による英語スピーチなどが披露され、七十周年の節目を盛大に祝った。

(学校 2018-12-03付)