道の高校生建築デザインコンクール　将来に生きる経験に　留萌高・笹森君が優秀作品賞

（学校 2018-12-05付）

　【留萌発】道建築局主催の三十年度高校生建築デザインコンクールにかかる表彰状伝達式が十月中旬、留萌高校（小林為五郎校長）で執り行われた。学校関係者や留萌振興局留萌建設管理部の職員らが見守る中、優秀作品賞を受賞した同校電気・建築科三年生の笹森亜久里君へ建設管理部の勝谷裕副局長が表彰状を手渡した。

　道建築局では、将来の建築技術者となる若年層の育成と技術向上に寄与することを目的に八年度からコンクールを実施している。

　本年度の課題は「北海道立十勝エコロジーパーク内の屋内トイレ」で、道内八校百七十二人から百十一作品の応募があった。

　笹森君の応募作品名は「ｌａ　ｎａｔｕｒａｌ」。木々をはじめとした自然空間との調和を考え、外観には木材のルーバーを採用。これによって、室内に木漏れ日のような光を取り入れることが可能となっている。また、「風景の一部としても利用できるよう、森の中のランドスケープとしてデザインした」。

　伝達式では、小林校長や同校教諭、建設管理部職員らが見守る中、勝谷副局長が笹森君へ表彰状を授与。笹森君は募集要項配布から二ヵ月間、夏休み返上で作品製作に取り組んだが「楽しく作業に取り組めた」と笑顔をみせた。

　設計士を目指していることから「将来に生きる良い経験ができた」と受賞の喜びを語った。

　同校では、前年度からコンクールへの作品応募をスタート。前年度は佳作を受賞しており、二年連続の受賞となった。

　勝谷副局長は「努力が成果となって表れていることは非常に喜ばしいこと。今後も目標をもって取り組んでもらいたい」と期待。

　小林校長は「よい橋渡しをしてもらった。後輩たちに技術をつなげてもらいたい」と話した。

(学校 2018-12-05付)