余市町大川小で出前講座　道路が果たす役割理解　地元で建設中の高速道テーマに

（学校 2018-12-06付）

大川小の５年生３８人が参加した

　【小樽発】余市町立大川小学校（小林稔史校長）の児童は十月下旬、開発局小樽開発建設部小樽道路事務所のプロジェクトチーム「たるどう・ファイブ」が行う出前講座を受講した。五年生三十八人が参加した。講座では、小樽開発建設部が進める倶知安余市道路事業の目的や事業効果についてクイズを交えながら説明。実験では、模型を使用してグラウンドアンカー工などの実施によって、のり面崩落が起こらないことを分かりやすく解説した。

　プロジェクトチームは、小樽道路事務所が所管する高規格道路・倶知安余市道路事業などの周知・啓発などを目的に活動している。

　今回の出前講座では、大川小を訪問。五年生三十八人が受講した。

　一時間目は、道路の歴史の紹介や国道を管理していることなどを紹介した。続いて、小樽開発建設部管内で事業を進める倶知安余市道路の目的や事業効果についてクイズを交えながら分かりやすく説明。急病人の緊急搬送時に現在の倶知安～札幌間では百二十一分かかるところ、事業完成後には三十五分の短縮となり、これによって命が助かる割合が二三％と上昇することなどを伝えた。

　二時間目は、実験を行った。模型を使用し、のり面崩落が起こらないように工事を行っていることを解説。針金と発泡スチロールでグラウンドアンカー工を見立てたものを使用し施工方法を表現。児童が理解できるよう、分かりやすく説明した。

　参加した児童の一人は「今回の講座は楽しかった」と感想を述べ、倶知安余市道路事業の整備効果などについても「よく理解できた」と話した。

(学校 2018-12-06付)