地方創生政策アイデアコンテスト―内閣府　斜里高が最終審査会に　１５日開催、動画で配信

（学校 2018-12-07付）

　斜里高校（中谷晋二校長）総合学科の三年生が発案した網走から斜里町ウトロ地区間における滞在ツアー「シリエトク！～ウパシから得る感交」が、内閣府の「地方創生☆政策アイデアコンテスト二〇一八」最終審査会への出場を決めた。最終審査会は、十五日午後二時から東京都内の中央合同庁舎第八号館講堂で開催。表彰式とともに、会場の様子を動画でライブ配信する。

　コンテストは、地域経済分析システム「ＲＥＳＡＳ」を使って地域の現状や課題を分析し、解決策となる政策アイデアを提案するもの。

　「高校生・中学生以下」「大学生以上一般」の二部で募集した。

　同校総合学科の知床・産業系列「観光ビジネス応用」の授業を受講する三年生八人は、「シリエトク！～ウパシから得る感交」と題し、網走市から斜里町ウトロ地区間における七日間の滞在ツアーを企画。実地調査や斜里町観光振興計画で示されたデータなどを根拠にプランを作成し、廃校舎を活用した地域住民と観光客の交流の場の創出など、特色あるアイデアを盛り込んだ。

　全国から八百三十二件の作品が寄せられ、七ブロックで地区予選を開催。北海道・東北ブロック予選では、同校の作品が最終審査会への出場を決めた。

　最終審査会は、十五日午後二時から東京都内の中央合同庁舎第八号館講堂で開催。同校の生徒二人が参加し、発表する。

　審査委員による書類審査、プレゼンテーション審査を経て、両部門で「地方創生担当大臣賞」「優秀賞」を決定、表彰する。会場の様子は、動画でライブ配信する予定。

◆キーワード　地域経済分析システム「ＲＥＳＡＳ」とは

　人口動態や産業構造、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化することができるシステムで、経済産業省と内閣官房（まち・ひと・しごと創生本部事務局）が提供している。地方公共団体職員、地域の活性化に関心のある様々な分野の人々が、効果的な施策の立案・実行・検証のためなどに利用している。

(学校 2018-12-07付)