十勝管内進路指導研究大会幕別大会　他に学び、自らを高め　忠類小と忠類中５授業公開

（学校 2018-12-06付）

　【帯広発】十勝管内進路指導研究会（松橋達美会長）は十一月中旬、幕別町立忠類小学校と忠類中学校で第五十七回管内進路指導研究大会幕別大会を開いた。会員九十一人が参加。授業公開や実践発表を通して、進路指導の在り方を探究した。

　忠類小で国語科の二授業、忠類中で道徳の時間の三授業を公開。忠類小は「確かな国語の力を育み、進んで表現する子どもの育成～言語活動を通して」、忠類中は「課題をつかみ、主体的に学習に取り組む生徒の育成～言語活動の充実を通して」を研究主題に掲げている。

　公開された授業のうち、忠類中三年Ａ組の道徳「自分のことを好きになろう」（生徒数一九人））では、三浦隆教諭が一人ひとりの意見と立場をまとめ、クラス全体で輪になって自由交流する授業を展開した。

　本時のねらいを「自己を見つめ、自己の向上を図るとともに、個性を伸ばして充実した生き方を追求する」「他者の個性を尊重し、謙虚に他に学び、自らを高める」と設定した。

　はじめに、三浦教諭が「自分のことを好きになろう」という課題を挙げ、ワークシートに自分のことが好きだと思うのはどんなときか記述させたあと、グループで交流。意見を板書させ、全体交流を行った。

　続いて、机を円形に並べて学級議長に進行を任せ、「こうすればもっと自分が好きになる」というアイデアを記入させた。

　自由交流では、「打ち込むことがあると自分が好きになる」「自分の良いところを認める客観的な目線が必要」「考えて、自分の一つ一つの行動が好きになるようにする」などの意見が挙がった。また、ある生徒から「自分に自信のある人は、自分のどんなところが好きなのか」と問いかけがあり、部活動に打ち込んでいるという生徒は「自分の嫌いなところを認める努力も必要」と答えた。

　議長は「周りと褒め合うことで自分の良いところをみつけることのできる学級にしていこう」と意見を取りまとめた。

　このあと、授業分科会と実践発表分科会を行った。

(学校 2018-12-06付)