道教委高校OPENプロジェクト―標茶高 地元生乳で地域活性化 オリジナルパフェを開発(学校 2018-12-12付)
【釧路発】標茶町の魅力を発信したい!―道教委「高校OPENプロジェクト」研究指定校の標茶高校(三上拓志校長)は、標茶町の生乳を使用したパフェで地域活性化を目指す。本年度から三ヵ年計画で関係団体と連携し、二・三年次生の総合的な学習の時間のほか、「食品製造」「食品流通」などの授業でオリジナルパフェの開発、パフェを提供する店舗の拡大などを行っていく。十一月中旬に同校で地域の関係団体などを含む地域みらい連携会議を開き、実施計画や役割分担を確認した。
プロジェクトは、道ふるさと・みらい創生推進事業の一環として、北海道の基幹産業や地域を支える人材を育成するため、生徒が地元自治体や企業などと協働して、地域課題の解決を図っていくもの。
八月のプロポーザル審査会を突破した研究指定校十五校のうち標茶高では、パフェを通じて酪農の町ならではの六次産業化を進め、町の魅力発信と雇用の創出につなげようとテーマを「“しべパフェ”で元気な町づくりプロジェクト~標茶町でパフェを食べてみませんか」と設定。これまでの乳製品に関する製造ノウハウを生かし、町の様々な場所でパフェを食べることができる仕組みを考えている。
プロジェクトを進める地域みらい連携会議は、標茶町(佐藤吉彦町長)、標茶町農協(千葉孝一組合長)、標茶町観光協会(佐藤紀寿会長)、ミルキークラウン乳業㈱(舘石吉貴取締役会長)、クリプトン・フューチャー・メディア㈱(伊藤博之代表取締役)などで構成。
第一回会合が十一月中旬に同校で開かれ、二年次生の生徒三人が出席。プロジェクト概要を説明し、計画や役割分担などを確認した。
今後、二・三年次生の総合的な学習の時間のほか、「食品製造」「食品流通」などの授業でオリジナルパフェの材料やデザインなどを考え、試作品をつくる。パフェのCM制作、市場分析、パフェを提供する店舗の拡大も計画している。
会議は、年度内にあと二回開かれ、専門家による講演会のほか、札幌市内での生徒の研修などを予定している。
第一回会議に出席した生徒は「町や企業に協力いただき、標茶をイメージできるパフェを創造したい。多くの人に標茶の魅力を伝えることができるよう活動し、このビッグプロジェクトを達成したい」と目を輝かせていた。
三上校長は、町や企業との強い連携で夢のある酪農の町を創造し、「高校生にとっては地域や経営についての学習の具現化を図る上で貴重なプロジェクトとなる。パフェをつくって終わりではなく、持続的に高校生が夢をもってかかわりのもてる、この地域にふさわしい産業を元気づける起爆剤となる」と期待している。
(学校 2018-12-12付)
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