函館市亀尾小で閉校式 126年の歴史に思いはせ 児童や住民などが学び舎に別れ
(学校 2018-12-14付)

 【函館発】函館市立亀尾小学校(盛健校長)の閉校式が一日、同校で執り行われた。全校児童十三人をはじめ、来賓、同窓生、地域住民など約九十人が参加。同校の百二十六年に及ぶ輝かしい歴史と伝統に思いをはせながら、学び舎との別れを惜しんだ。

 同校は、明治二十五年五月に開校。平成十四年からは、自然環境に恵まれた小規模校の特色を生かし、市内で唯一の特認校として歩んできた。

 来年度からは学校再編に伴い、上湯川小学校と統合。新たなスタートを切ることとなっている。これまでの卒業生は一千九百人余りを数え、全国各地で活躍している。

 式辞に立った盛校長は、同校の歴史を振り返るとともに、学校を支えてきた保護者や地域の人々に感謝の言葉を伝え「これからも温かく見守っていただきたい」と呼びかけた。

 児童に対しては「新しい学校でも笑顔で元気よく頑張って」と語りかけた。

 続いて、函館市教委の辻俊行教育長と渡島教育局の五十嵐晋局長が登壇。辻教育長は、学校再編統合の趣旨や経緯を述べた上で「新しい学校で協力し合って」、五十嵐局長は愛唱歌の一節を引用し「新しい仲間との出会いを大切にしてほしい」と期待を寄せた。

 児童を代表して、六年生の佐々木遼君が「亀尾小、ありがとう。寂しいけれど頑張る」と決意を述べ、新たな学校での活躍を誓った。

 このあと、盛校長が辻教育長に校旗を返納。引き続き、全校児童が感謝の気持ちを込めた呼びかけと、太鼓クラブによる力強い演奏を披露した。

 最後に、全員で校歌と、開校五十周年記念に全校児童が共作した「風になって」を合唱。百二十六年の伝統ある歴史に幕を閉じた。

 ある参加者は「わが家は親子三代の卒業生。学校がなくなるのは寂しいけれど、これからも子どもたちを応援していきたい」と感慨深げに話していた。

(学校 2018-12-14付)

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