稚内北星学園大・稚内大谷高・稚内高 「学び」「進路」「地域」柱に 包括的連携で協定を締結
(学校 2018-12-19付)

北星大・稚内大谷・稚内高連携協定締結
固く握手を交わす3校代表者(左から、稚内高・元紺谷校長、稚内北星学園大・斉藤学長、稚内大谷高・山下校長

 【稚内発】稚内北星学園大学、稚内大谷高校、稚内高校の三者は、包括的連携に関する協定を締結した。大学、私立高校、公立高校がそれぞれの強みを生かし相互に連携することで、「学び」「進路」「地域」を柱に教育内容の充実や学生・生徒の資質向上を図る事業に取り組んでいく。十三日に稚内北星学園大で締結式が執り行われ、稚内における教育環境のさらなる充実に力を合わせていくことを誓い合った。

 三者はこれまで、大学から高校への講師派遣や高大連携授業、各クラブでの活動交流など、様々な連携活動を展開。一層の協力関係強化を図るため、今回、協定を締結することとした。

 協定では、「学び」「進路」「地域」の三つを柱に教育内容の充実と学生・生徒の資質向上を図る事業に取り組むこととした。

 「学び」では、学生・生徒の交流授業や教授・教師の相互派遣、研究事業・探究事業の積極的な交流を図る。

 「進路」では、高大連携によるキャリア教育の推進によって、稚内で活躍する人材を輩出して稚内に貢献する。

 「地域」では、学生・生徒がティーチングアシスタントとして小・中学校の地域学習に協力するほか、地域のイベントに連携・協力していく。

 締結式では、稚内北星学園大の斉藤吉広学長、稚内大谷高の山下優校長、稚内高の元紺谷尊広校長が協定書に調印し、固く握手を交わした。

 斉藤学長は「今回の協定締結は、子どもの未来を託せる地域をつくるための取組の一つ。大学としては情報メディアに関する知見を生かして協力していきたい」、山下校長は「少子高齢化などいろいろな問題があるが、我々教育の立場としてまちづくりに参画し、このまちの将来を託せる子どもたちを育てていきたい」、元紺谷校長は「大学があり二つの高校があることは、稚内の強み。この三者のさらなる協力によって、稚内の子どもを稚内で育てる体制がより強固なものとなる」とそれぞれ話した。

 また、今後のビジョンについて、元紺谷校長は「商業教育のプログラミング授業において、二年生までは高校でできる範囲を行い、三年生については大学と連携してより高度な授業を展開することを構想している」、山下校長は「高校間の単位の互換が可能かどうか、今後検討していきたい」などと語った。

 三者では、具体的にそれぞれが協力して実施できるものについて年度内に洗い出し、実施が可能なものについては来年度から始めていくこととしている。

 締結式後、同会場において稚内高商業クラブの生徒二人が同校の地域連携の取組についてプレゼンテーション。部長の三上順己君と部員の村上大和君が鹿児島水産高校との協働商品開発や交流事業、稚内市議会との意見交換会など様々な事業、取組について紹介した。

(学校 2018-12-19付)

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