清里町光岳小の閉校式 惜しまれつつ歴史に幕 来年4月から清里小へ統合
(学校 2018-12-20付)

光岳小閉校式
大勢の出席者を前に児童たちは「心の翼 君が広げたら」を合唱した

 【網走発】清里町立光岳小学校(谷口寿光校長)の閉校式が八日、同校体育館で行われた。在校生のほか卒業生や来賓など二百五十人余りが出席。多くの人たちに惜しまれつつ、百五年の歴史に幕を閉じた。

 同校は、大正二年に上斜里尋常小学校所属ウエンベツ教授所として設置。昭和九年には学制改革を機会に、「光岳小中学校」と改称した。

 四十一年中学校が清里中に統合され、現在の光岳小に改称。最大で四百四十五人の児童が在学していたが、近年の児童数の減少によって、三十一年四月から清里小学校に統合されることとなった。これまでに、スピードスケートのオリンピック選手三人をはじめ、三千二百二十四人の卒業生を送り出している。

 式では、国歌と校歌の斉唱に続いて、櫛引政明町長が式辞。

 「社会情勢や産業形態が大きく変化する中、地域においても人口が減少し少子化の進行などによって、児童数の減少が進み、子どもの教育にとって、いかんともしがたい状況を迎えたことから、PTAや地域の皆さんとの話し合いを経て、三十一年三月末日をもって幕を閉じることとなった」と説明した。

 その上で、「閉校することは、児童の皆さん、地域の方々や卒業生の皆さんにとって大変寂しいことであり、苦渋の選択であったと拝察するが、光岳小の名は清里町の歴史にしっかりと刻み込まれ、永遠に人々の記憶に残るものと確信している」と述べた。

 つぎに、町教委の岸本幸雄教育長と谷口校長があいさつ。岸本教育長は「これまで培ってきた光岳小の輝かしい歴史と伝統、光岳魂は決して消えることなく、これからも卒業生や地域の皆さんの心の中に残り続ける。児童の皆さんには、光岳小で学んだことに誇りと自信をもち、新たな学び舎で新たな友達とともに、伸び伸びと成長してくれるものと確信している」と述べた。

 谷口校長は「学校の歴史に幕を下ろすことは大変寂しいことではあるが、新しい歩みへの出発でもある。長きにわたり多くの卒業生を輩出してきた本校に対し、百五年間ありがとうと心から感謝するとともに、輝く未来に力強く一歩を踏み出すことを誓う」と述べた。

 このあと、来賓を代表してオホーツク教育局の松本邦由局長と清里町議会の田中誠議長があいさつ。

 最後に、在校生が「心の翼 君が広げたら」を元気よく合唱すると、会場から盛大な拍手が送られた。

(学校 2018-12-20付)

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