エコワングランプリ　美幌高環境改善班の生徒　最高賞・内閣総理大臣賞に　ベストプレゼン賞も受賞

（学校 2018-12-21付）

　【網走発】美幌高校（田村弘樹校長）環境改善班の生徒は、イオンワンパーセントクラブが主催する第七回イオンエコワングランプリの普及・啓発部門で最高賞の内閣総理大臣賞に輝くとともに、ベストプレゼンテーション賞を獲得。ダブル受賞という快挙を成し遂げた。十二日にはオホーツク教育局を訪問し、松本邦由局長に受賞を報告。生産環境科学科三年生の伊藤理久旺君は「今回、最高の賞を受賞できたのは、地域のたくさんの人たちの指導や協力があってのもの」と受賞の喜びを語った。

　エコワングランプリは、次代を担う高校生が日ごろ学校単位で取り組んでいる「エコ活動」を募集するもの。内閣府、文部科学省、環境省が後援している。

　全国の高校八十三校から八十八点の応募があり、八日に東京都で開かれた最終審査会には一次審査、二次審査を通過した十四校が臨んだ。

　同校は、環境改善班が「美幌の自然を守れ～次世代に残す環境教育のススメ」をテーマに、課題研究（プロジェクト学習）で取り組んできた活動を発表。

　美幌川、網走川、網走湖の環境調査をもとに、在来種、準絶滅危惧種の生態系の変化や網走湖汽水の課題を整理し、美幌町博物館や漁業協同組合などの関係機関と連携しながら生態系や水質改善に取り組んできたことや、地元中学生との合同調査や幼稚園児との環境交流学習などを通して、取組を広く発信し普及啓発活動に努めてきたことなどを説明した。

　結果、普及・啓発部門で内閣総理大臣賞とベストプレゼンテーション賞を受賞した。

　十二日には、代表生徒の伊藤君と地域資源応用科三年の橋本虎大朗君が田村校長や担当教諭とともにオホーツク教育局を訪れ、松本局長に受賞を報告した。

　松本局長は生徒たちの活動や学習成果をたたえた上で、「これからもさらに学習を深め、実践的な課題解決能力に磨きをかけて」と激励。

　発表者の伊藤君は「今回、最高の賞を受賞できたのは、地域のたくさんの人たちの指導や協力があってのもの。これからも、自分たちの住む地域の自然を守るために、継続したプロジェクトにして後輩たちに引き継いでいきたい」と語った。

(学校 2018-12-21付)