新規高卒者の職業紹介状況―道労働局まとめ・３０年１１月末現在　内定率は過去最高８２・４％　求人倍率も記録更新２・４６倍

（学校 2019-01-10付）

新規高校卒業者の職業紹介状況の推移（クリックすると拡大表示されます）

　道労働局は、ことし三月新規高校卒業者の職業紹介状況（三十年十一月末現在）をまとめた。求職者数は二十九年同月比三・〇％減の七千五百二十六人、求人数は五・九％増の一万八千五百十九人となった。求人倍率は〇・二一ポイント上昇して二・四六倍。就職内定率は一・九ポイント上昇して八四・二％となり、いずれも統計開始（昭和六十一年三月卒）以来の最高値を記録した。

　道労働局のまとめによると、求職者数は前年同月と比べて二百三十六人、三・〇％減の七千五百二十六人。男女別では、男子が七十一人、一・七％減の四千五十三人、女子が百六十五人、四・五％減の三千四百七十三人だった。

　対して、道内求人数は一千二十五人、五・九％増の一万八千五百十九人。地域別では、札幌圏（ハローワーク札幌・札幌東・札幌北の合計）が六千八百四十人で五百三十人、八・四％増、苫小牧が九百八十六人で百十三人、一二・九％増、釧路が九百七十六人で一一・五％、百一人増など、全道二十地域のうち十三地域で前年同月を上回った。

　産業別では、建設業が三千四百八十六人で二百八十人、八・七％増、運輸業・郵便業が九百四十三人で二百十六人、二九・七％増など、多くの産業で前年を上回った。

　道内求人倍率は二・四六倍で、〇・二一ポイント上昇。統計を開始した昭和六十一年三月卒以降、最高値だった平成三十一月三月卒（十月末現在）を上回り、過去最高値を更新した。

　就職内定者数は五十五人、〇・九％減の六千三百三十六人。男女別では、男子が三千四百四十八人で三十三人、〇・九％減、女子が二千八百八十八人で二十二人、〇・八％減となった。

　地域別では、根室が百四十五人で三十二人、二八・三％増、名寄が百三十六人で十八人、一五・三％増など、二十地域のうち十地域で前年同期を上回った。

　就職内定率は八四・二％と前年同月を一・九ポイント上回り、統計開始以来の最高値に。男女別では、男子が八五・一％で〇・七ポイント、女子が八三・二％で三・二ポイント上昇した。

　未内定者数は一千百九十人で、百八十一人、一三・二％減少。

　男女別では、男子が六百五人で三十八人、五・九％、女子が五百八十五人で百四十三人、一九・六％の減となった。

　未内定者のうち、道内の就職を希望している生徒は一千百五十五人（男子五百八十四人、女子五百七十一人）で、未内定者全体の九七・一％（男子九六・五％、女子九七・六％）を占めた。

(学校 2019-01-10付)