札幌市立高・特事務職員会が研究大会　教育の改革、発展目指す　講演、研究発表で資質向上

（学校 2019-01-18付）

会員など５３人が参加し、事務職員として職能向上に努めた

　札幌市立高校・特別支援学校事務職員会（温泉永一会長）は十一日、ホテルライフォート札幌で第四十五回研究大会を開いた。会員など五十三人が参加。大会テーマ「“教育の改革と発展をめざして”～学校経営事務の充実」のもと、講演や研究発表を行い、資質向上に向け研鑚を積んだ。

　開会に当たり、温泉会長があいさつに立ち、北海道胆振東部地震をはじめとする昨年に起きた様々な災害や事故に言及。「今回の研究テーマには、防災や施設設備に関することが含まれている。研究発表を通して、今一度私たちにできることを再確認し、共有することで今後に生かしたい」と述べた。

　引き続き、札幌市立高校・特別支援学校長会の林恵子会長、札幌市教委の紺野宏子教職員担当部長、道公立学校事務職員協会の田島敏明会長が、それぞれ来賓あいさつ。このうち、紺野部長は、札幌市における教員の働き方改革にふれ、学校内における業務の見直しを進めていく必要性を強調。「今後は、学校と市教委が一体となって課題解決に向けた取組を進めたい」との考えを示した。

　続いて、合同会社ステイリンクの河嶋峻氏が「二十代で起業した理由、僕が受けて来た教育」と題して講演した。

　河嶋氏は、ゲストハウスを起業させた経緯を説明し、①０～１にする（新しいものをつくる）ポイント②１を２、３、４…にしていく（成長させていく）ポイント―の二点について解説。

　①では、チーム力（組織力）を高めることや行動、仮説設定、検証をスピード感をもって行う大切さを強調。②では、現状把握、仮説設定、検証を外的・内的要因などの関係性の中で行っていくことや、本質的な課題は何かを常に問う重要性を説いた。

　このあと、「“図面で夜ふかし～施設設備の○○問題”―図面の基礎知識と活用について」「わたしたちに必要な研究についての一考察」「学校事務職員の視点に立った危機管理（防災）マニュアル」の三つのテーマごとに研究発表を行った。

(学校 2019-01-18付)