開発局わが村運動コンクール　真狩高が優秀賞受賞　高校生による６次産業化で

（学校 2019-01-28付）

　【倶知安発】北海道開発局主催の「わが村は美しく―北海道」運動第九回コンクールで優秀賞を受賞した真狩高校（青木保繁校長）は二十一日、真狩村公民館で行われた表彰式で、小樽開発建設部の橋本幸部長から表彰状を受け取った。

　コンクールは、道開発局が自然的・社会的・歴史的に特徴のある景観を形成してきた北海道の農山漁村がより“美しく”あるため、地域の魅力と活力を高めようとする住民主体の活動を見いだし、これを広く発信し、波及させていくことによって、農山漁村の振興に寄与することを目指し二年に一度、開催しているもの。

　今回の第九回コンクールには、全道六十一団体（五十九市町村）が応募。選考の結果、農山漁村における地域の活性化や個性的で魅力ある地域づくりの優れた活動として、優秀賞十三団体、奨励賞二十一団体の表彰を決めた。

　後志管内からは四団体が応募し、真狩高が優秀賞、ワインを楽しむ会（余市町）が奨励賞に輝いた。

　同校は「スイーツの開発、野菜の栽培、食育、商品開発、販売までを一貫した流れで行い、高校生による六次産業化として成果を上げている」「村内の小学校、行政、商工会、企業など関係機関と連携して、取り組んでいる」「卒業生を含めた研究内容についてもファイリングによって記録として残り、後輩に研究成果が引き継がれている」「コンビニエンスストアで商品化されるまでの商品開発ができ、自分たちで製造販売するときの違いを研究するなど、貴重な体験・財産を得ている」ことなどが評価された。

　表彰式では、コンクール小樽ブロック審査委員長を務めた小樽開発建設部の阿部勝次長が取組内容の紹介・審査の講評を行ったあと、橋本部長が同校の生徒代表に表彰状を手渡した。

　続いて、橋本部長、真狩村の佐々木和見村長、今井幸世小樽ブロック審査委員が祝辞。「あとに続く人も真狩高を目標にしていく」とたたえたほか、「大学や社会人となっても胸を張って頑張って」とエールを送った。

　これを受けて、生徒代表の大島千歳さんが「この賞は、自分たちの力だけでなく、村民の皆さんをはじめとする多くの方の力で得たもの」とし、「高校で学んだことを進路先で生かしていきたい」と語った。

(学校 2019-01-28付)