北海商科大と札幌国際情報高が調印 グローバルな人材育成 特色ある高大連携を推進(学校 2018-12-27付)
調印後固く握手を交わす森本学長(左)と榎本校長
北海商科大学(森本正夫学長)と札幌国際情報高校(榎本敏生校長)は二十五日、北海学園理事長室で高大連携協定調印式を挙行した。同大観光産業学科の教員や中国・韓国からの留学生の派遣をはじめ、札幌国際情報高生が同大の中国語・韓国語の授業に参加し、語学や観光に関する資格取得に向けての取組を行うなど、両校の掲げるグローバルな人材の育成をより一層推進する。
北海商科大は、「アジアの時代にアジアを学ぶ」をアドミッションポリシーに掲げ、商学部に商学科と観光産業学科を置いて、中国・韓国の姉妹大学への交換留学をはじめとする特色ある教育を進めている。
札幌国際情報高も「世界の人々から尊敬されるグローバルシチズンとしての日本人の育成」を学校教育目標に掲げ、社会の変化に応じた特色ある教育活動を推進している。
両校は、昨今のインバウンドの顕在化やわが国・北海道における観光の基幹産業化への動向などを踏まえ、双方の教育力の向上を図りながら、地域と社会に有為な人材を育成することを目指し、高大連携を行うこととした。
調印式では冒頭、学校法人北海学園理事長でもある北海商科大の森本学長があいさつ。「魅力ある高校・大学教育を実現できるよう、特色ある高大連携プログラムを構築したい」「アジアの時代はもう来ている。そうした視点で北海道の観光や地域振興を考えられるようなグローバルな人材の育成を一層進めていきたい」などと述べた。
また、札幌国際情報高の榎本校長は「本校ではグローバルビジネス学科を中心に観光やビジネスを学んでおり、アジアを中心とした異文化コミュニケーションに力を入れている北海商科大とは理念が非常に合致する」「アジアの時代は来ている。欧米ばかりでなく、アジアの一員として日本は何ができるかという視点をぜひ生徒たちに付けさせたい」「日本人は自国の歴史もよく知らないなど世界的には無邪気。高大の連携を通し、世界のスタンダードで交流していける人材の育成を目指したい」と意欲を語った。
このあと、協定書にそれぞれ調印し、固く握手を交わした。
今後、北海商科大は観光産業学科の専門の教員の派遣や、中国・韓国からの留学生を派遣し、高校生との交流事業を通して、高校生の視野を広める。
札幌国際情報高は、同大の中国語や韓国語の授業に参加し、生徒が大学での学びを体験。語学や観光にかかる資格取得に向けて取り組む。
両校ではこれらの取組を通し、新しい時代に求められる資質・能力の育成に努める考え。
また、双方の教員の交流によって、高大が連携し「社会に開かれた教育課程」を創るための教育・研究開発にもつなげていく考えだ。
(学校 2018-12-27付)
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