対象幼児増で時間拡充　幼保小連携推進協での就学引継　来年度から札幌市幼児教育センター

（市町村 2019-01-08付）

　札幌市幼児教育センターは三十一年度、各区の幼保小連携推進協議会において、配慮が必要な幼児の就学に際する引き継ぎの時間を拡充する。年三回程度開催している区の協議会では、三回目に研修と引き継ぎを実施してきたが、対象幼児の増加等で引き継ぎが時間内に収まらないことが課題となっていた。新年度は、より確実で丁寧な引き継ぎを行うことで、さらに円滑な幼保小の接続を目指す。

　市は、子どもの発達や学びの連続性を保障し、幼児期と児童期の教育を円滑に接続するため、二十五年度に幼保小連携推進協議会を設置。全市の幼保小連携推進に関する協議を行う協議会を年一回程度、各区の連携を推進する協議会を年三回程度開催している。

　区の協議会は、各区の市立と私立幼稚園・認定こども園や市保育所、市立小学校などの管理者と教職員で構成。幼児児童の実態の交流や、連携にかかわる研修、就学に際しての幼児の引き継ぎなどを行っている。

　本年度まで、三回程度行われる区の協議会のうち、三回目は幼保小の連携にかかる研修などのほか、配慮を必要とする幼児の就学に際する引き継ぎを行う幼保小連絡会を開催。しかし、引き継ぎを必要とする幼児が年々増加し、すべての幼児に対応する時間の確保が難しいことが課題として挙がっていた。

　このため、市幼児教育センターでは、三十一年度の三回目の協議会で、幼保小連絡会のみ開催することを計画。確実で丁寧な引き継ぎを行うことで、より円滑な幼保小の接続を目指す。

　これまで三回目に行っていた、年度の反省や次年度の方向性などについては、区の協議会の代表者会で取りまとめ、Ｅメールや紙面などで発信し周知を図ることを想定している。

(市町村 2019-01-08付)