【解説】障がい者活躍推進チーム　文科省

（解説 2019-02-04付）

　文部科学省は一月下旬、省内に障がい者活躍推進チームを設置した。障がい者の雇用、学校教育、生涯学習、スポーツ、文化など、各分野における重点的に推進すべき五つの政策プラン「障がい者活躍推進プラン」を省横断的・総合的に推進することが目的。四月に障がい者の雇用推進、共生に向けた学びの質の向上など五つのプランを公表する予定。

　障がいのある人がその個性や能力を十分に生かせるよう、文科省は「障がい者活躍推進プラン～障がいのある人の力を生かして未来を切り開くために必要な五つの政策プラン」を作成。

　重点的に進める五つのプランは、①障がいのある人とともに働く環境を創る（文科省における障がい者雇用推進プラン）②発達障がい等のある子どもたちの学びを支える（共生に向けた“学び”の質の向上プラン）③障がいのある人の生涯にわたる多様な学びを応援する（障がい者の生涯学習推進プラン）④障がいのある人の文化芸術活動を支援する（障がい者による文化芸術活動推進プラン）⑤障がいのある人のスポーツ活動を支援する（障がい者のスポーツ活動推進プラン）。

　具体的な方策として、②では通級における指導方法のガイドの作成、家庭・教育・福祉の連携「トライアングル・プロジェクト」の推進とマニュアルの公表・普及に取り組むほか、通級指導担当教員のための履修証明など、教員の特別支援教育に関する専門性を高める仕組みの検討を進める。

　これらを省横断的・総合的に推進するため、文科省は各施策の担当課で構成する障がい者活躍推進チームを設置。今後、月一～二回程度、会議を開き、必要に応じて外部有識者などからヒアリングを実施する。四月に五つのプランを示す見通し。

(解説 2019-02-04付)