胆振東部地震の対応に関する検証―道教委まとめ ライフラインの確保など 危機管理マニュアル点検を要請
(道・道教委 2019-02-14付)

 道教委は『北海道胆振東部地震の対応に関する検証~学校における安全上の課題と改善の方向性』をまとめ、十三日に開かれた教育委員会会議で報告した。学校・市町村教委においては「家庭等への連絡」「停電・断水等への対応」など十二項目にわたって課題と改善の方向性を整理。児童生徒の安否確認の在り方の検討、自治体との連携によるライフラインの確保など、改善の方向性を示した。近日中に新たに作成した『学校における危機管理の手引(改訂三版)』『緊急対応業務内容チェックリスト』などとともに各市町村教委などに通知。本年度中に各学校の危機管理マニュアルを点検し、見直すよう求めていく。

 道教委は昨年十月に災害対応検証プロジェクトチームを設置。今後、様々な災害が発生した際に学校が迅速かつ的確に対応できるよう、今回の地震やブラックアウトなどによる被害、行政、学校の対応状況などを詳細に検証し、今回、学校における安全を確保する上での課題と改善の方向性をまとめた。

 学校・市町村教委においては「家庭等への連絡」「停電・断水等への対応」「教職員の出勤体制」「施設・設備関係」など十二項目にわたり、課題と改善の方向性を整理。

 今回の地震災害が冬期、長期休業期間、授業中に発生した場合も想定し、求められる具体的な対応方法を示した。

 今回の災害においては、児童生徒の安否確認など情報収集に支障を来したことを踏まえ、安否確認の在り方の検討、状況に応じた通信手段を考慮した対応マニュアル整備の必要性を提示。

 停電・断水等への対応では、自治体との連携によるライフラインの確保などを盛り込んだ。

 学校再開に向けた行政の対応では、校舎等復旧の対応業者のリスト化、心のケアの対応法の整備などを挙げた。

 今回まとめた検証結果を踏まえ、道教委は『学校における危機管理の手引』を改訂。危機管理マニュアルを確実に実行するため『緊急対応業務内容チェックリスト』を作成した。

 近日中に今回の検証結果とともに、これらの資料を各教委に通知。本年度中に学校の危機管理マニュアルを点検して見直すよう求めていく。

(道・道教委 2019-02-14付)

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