未来社会に対応する学校教育研修会―道研 早期の自己理解大切 50人がキャリア教育学ぶ(道・道教委 2019-02-14付)
佐藤氏はリアルな就職の現状などを説明した
道立教育研究所は一月三十一日、同所で所内アカデミー「未来社会に対応する学校教育」研修会を開いた。所員約五十人が参加。㈱パーソホールルディングスPHDグループ人事本部グループ新卒採用統括責任者の佐藤裕氏による講演や、講師と所長によるトークセッションを通して、これからのキャリア教育の在り方について理解を深めた。
研修会は、本年度から開始した「Outside Lecture研修会」の一環。子どもたちが将来、社会的・職業的に自立し、自分らしい生き方を実現する力を育むため、学校教育に期待されていることを考察することによって所員の資質・能力の向上を図ることがねらい。
佐藤氏のほか、コーポレート本部コーポレート人事統括部新卒採用部の谷航貴氏、入社予定の京都大学大学院生が来所した。
開会あいさつに立った北村善春所長は、講師の佐藤氏について「学生との個別面談を通して、学生と社会をつなげる仕事をしている」と紹介。「企業をけん引する若い人々が、日本経済をどのようにみて、未来の企業の在り方をどう実現していくか実感してほしい」と呼びかけた。
続いて、佐藤氏が「これからの未来社会に対応する学校教育を創造するのは誰だ」と題して講演。ディスカッションなどを交えながら、早期の自己理解の大切さと今の社会を知ることの重要性を説明した。
採用面接で印象に残る自己紹介のポイントを説明。「高校生のうちから自己理解していないと、ほかの面接者には勝てない」と、日ごろから自己理解のヒントを探す意識の大切さを説いた。
また、「社会人の半数が就活を後悔し、働くことに意欲がある人はたった六%」というデータを提示。世の中の変化への情報不足がミスマッチを招くことを指摘し、「リアルな社会市場の変化について知ること」の重要性を語った。
学生が社会から求められるのは「学生生活における経験だけでなく、そこで得た価値観や能力」と強調。「今よりも二ランク上の世界を経験することで、具体的に自分に足りない能力に気づくことができる」とし、経験から主体的に能力を開発し試行していく習慣の大切さを説いた。
このあと、講師三人と北村所長がトークセッション。
アプローチや熱意が会社に通じて大手企業に内定を得た学生の例を挙げながら、就職活動において企業が求めるポイントや最近の傾向について対談し、キャリア教育の在り方などについて理解を深めた。
(道・道教委 2019-02-14付)
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