積極的な認知へ校内協議など―道教委　いじめ防止等に向けた取組プラン　具体的取組や目標指標示す

（道・道教委 2019-02-15付）

　道教委は、道いじめ基本方針に掲げる施策を継続的・長期的に取り組むための計画「道いじめの防止等に向けた取組プラン」（三十～三十四年度）をまとめた。各学校におけるいじめの積極的な認知に向け、認知すべき具体例を示すほか、教員同士が協議する機会の設定や研修の充実促進などの具体的な取組内容を提示。児童生徒や保護者などが「認知に向けて積極的に取り組んでいる」と評価する学校の割合を一〇〇％とするなどの目標指標も示した。毎年度、道いじめ問題審議会で取組を評価、検証し、次年度以降のプランに反映させる。

　道教委はことし二月、本道におけるいじめの防止対策の基本的な方向や具体的な内容などを示す「道いじめ防止基本方針」を改定。道、学校・教職員、保護者の責務や、学校設置者、学校が実施すべき施策などを定めた。

　取組プランは、道内のいじめ防止等対策における現状と課題を踏まえ、道の基本方針に規定した施策について「長期的・継続的な取組が必要なものや関係機関との連携が必要な取組のうち、重点的に取り組む必要があるもの」「学校における取組を円滑に進めるために行う学校設置者としての取組」を規定するもの。①いじめの認知②いじめの未然防止③いじめの早期発見④いじめの対応⑤いじめの重大事態への対応⑥その他必要ないじめの防止等対策―の六つの大項目ごとに、それぞれ現状と課題や具体的取組内容、年次計画、取組後の目標指標を定めた。

　このうち、いじめの認知では、具体的な取組内容として「いじめに対する理解の深化」「いじめの積極的な認知に向けた取組の充実」の二点を設定。

　いじめに対する理解の深化では、教職員や保護者のいじめに対する認識を把握するためのアンケート調査の実施およびアンケート結果を活用した法や条例等の正しい理解、いじめに対する認識を深めるための取組などを示した。

　いじめの積極的な認知に向けた取組の充実では、いじめとして認知すべき具体例を示すとともに、教員同士が自校の実情について協議し合う機会の設定、協議結果を踏まえた学校における研修の充実促進などを挙げた。

　道教委は「取組プランに沿って、いじめの防止等に向けた取組を実行するとともに、毎年度、評価、検証を行いながら、学校、家庭、地域住民、行政、その他関係者等と連携・協力し、いじめの防止等に向けた取組を進めていく」としている。

(道・道教委 2019-02-15付)