緊急対応業務チェックリスト作成―道教委　代替通信手段準備など　危機管理マニュアル見直し要請

（道・道教委 2019-02-15付）

　道教委は、新たに『緊急対応業務内容チェックリスト』を作成した。「事前の危機管理」「個別の危機管理」「事後の危機管理」に関するチェック項目を整理。電話、メールが使用できない場合の代替通信手段の準備と周知、被災した児童生徒の心をケアするための研修の実施などのポイントを示した。道教委は、各学校においてチェックリストを活用し、学校の危機管理マニュアルの見直しを求めている。

　道教委は昨年九月の北海道胆振東部地震で大きな被害があったことを受け、各管内からそれぞれの校種の学校安全計画や危機管理マニュアルを調査、検証。それらを『北海道胆振東部地震の対応に関する検証～学校における安全上の課題と改善の方向性』に取りまとめ、課題を整理し改善の方向性を示した。また、各校長会、教育委員会、ＰＴＡなどの関係機関・団体から意見を聴取し、チェックリストを作成した。

　チェックリストは、①事前の危機管理②個別の危機管理③事後の危機管理―に関する項目で構成。事前の危機管理に活用できるとともに、災害時における初期対応、安全確認や外部対応におけるポイントを確認できる。

　①の「緊急連絡網」の項目では、電話やメールが使えない場合の代替通信手段の準備・周知をポイントとして提示。

　②では防災拠点（避難所等）開設に当たっての外部機関との連携・協力について示した。

　③では、被災した児童生徒の心をケアするため、教職員に対する研修の実施やスクールカウンセラー、学校医などとの連絡調整を挙げた。

　道教委は、各学校においてチェックリストを活用し、学校・地域の特性や実情に即した学校独自の危機管理マニュアルの見直しを求めている。

(道・道教委 2019-02-15付)