地域で改善方策を共有　石狩局―学力・生活習慣改善研修会　

（道・道教委 2019-02-18付）

メディア対策などについて理解を深めた

　石狩教育局は一月下旬、江別市民会館でほっかいどう学力向上推進事業子どもの学力・生活習慣改善研修会を開いた。保護者や地域住民、学校関係者、市町村教委職員など約百七十人が参加。講演や実践発表、演習・協議を通して、子どもの学力・体力の向上や生活習慣の改善に向け研鑚を積んだ。

　研修会は、子どもの学力・体力の向上や生活習慣の改善を図る方策を保護者や学校関係者、市町村教委などが共有して、地域が一体となった取組を促進することが目的。江別市ＰＴＡ連合会、江別市教委と共催した。

　冒頭、柴田亨教育支援課長が「新しい時代に求められる資質・能力を子どもたちに育む“社会に開かれた教育課程”の実現が求められている」とあいさつした。

　続いて、江別市教委の月田健二教育長があいさつ。ネットトラブルの未然防止のため、子どもにマナーやルールを守ってネットを利用させることを求めた。

　このあと、旭川赤十字病院第一小児科の諏訪清隆部長が「子どもの発達と電子メディアの関係について小児科医からの警鐘」と題して講演。

　ゲームやインターネットの長時間利用が体力や視力、学力の低下につながっていることを説明。

　メディア対策として「勉強中はスマートフォンを側に置かない」「就寝一時間前にはメディアの使用を中止し、寝室にスマートフォンを持ち込まない」などを挙げた。

　実践発表では、江別市立いずみ野小学校の土岐景輔教頭が、ＰＴＣＡと連携した子どもの生活改善に向けた取組についての実践を報告。

　いずみ野小では「ＰＴＡ」にＣｉｔｉｚｅｎ（地域）を加えて親と教員、地域が一体となって児童を育てる「ＰＴＣＡ活動」を行っていることを紹介した。

　また、「生活リズムチェックシート」「アナログゲーム講演会」など実践の内容を発表した。

　このほか、望ましい生活習慣を確立する方策について演習・協議を行った。

(道・道教委 2019-02-18付)