道教委早寝早起き朝ごはんアンケート テレビ等の時間が減少 「ネットルール大切」68%
(道・道教委 2019-02-18付)

 道教委は、本年度新たに実施した「早寝早起き朝ごはん推進校事業」のアンケート結果をまとめた。昨年六月とことし一月の結果を比較し、推進校三校における生活習慣の向上に向けた取組の成果を検証。テレビで番組やDVDなどを見る時間が「二~四時間」と回答した割合は、平日が取組前と比べ六・九ポイント減の二九・五%となるなど、生活習慣が改善。ゲームをする時間、通話やメールなどの時間も減少傾向にある。インターネットの使い方など自分でルールをつくることについて「大切だと思う」と回答した割合は、一三・二ポイント増の六八・三%となり、生活習慣に対する意識の向上がみられた。

 道教委は本年度、ネット利用を含む中学生の基本的な生活習慣の維持・向上、定着を図るため、早寝早起き朝ごはん推進校事業を開始。

 三十年度推進校として美深町立仁宇布中学校、訓子府町立訓子府中学校、浜中町立霧多布中学校の三校を指定した。

 各校では、生徒や保護者対象の学習会の開催や、ハンドブックやポスター作成など、生活習慣定着に関する普及啓発資料・教材作成に生徒が主体となって取り組んでいる。

 アンケートは、三校の全生徒と保護者を対象に、取組前の昨年六月と取組後のことし一月に実施。生活習慣の向上に向けた取組の成果を調べた。

 アンケート結果を取組前と比較してみると、テレビで番組やDVDなどを見る時間が「二~四時間」と回答した割合は、平日が六・九ポイント減の二九・五%、休日が八・六ポイント減の四七・〇%といずれも減少。

 ゲームをする時間も「二~四時間」が平日二・四ポイント減の三七・二%、休日二・八ポイント減の四四・三%となり、「二時間以下」との回答も平日二・九ポイント減の三九・九%、休日三・一ポイント減の三二・二%といずれも減少している。

 パソコン、携帯電話やスマートフォンで通話、メール、インターネットをする時間も、生活習慣の向上に向けた取組を実施したあとは減少傾向にあることが分かった。

 インターネットの使い方など自分でルールをつくることについて「大切だと思う」と回答した割合は一三・二ポイント増の六八・三%となり、意識の高まりがみられた。

 保護者アンケートでは、家族で食事の大切さについて考える機会が「増えた」「どちらかと言えば増えた」と回答した割合が二五・〇%と四分の一が効果を実感。ネット等の使用については三五・四%、生活習慣の大切さについては三一・九%が、家族で考える機会が増えたと回答している。

 また、保護者からは子どもの生活習慣の意識の変化として「朝ごはんをしっかり食べるようになった」「意識的に早く寝るように心がける日が増えた」などの声が寄せられた。

 保護者自身の生活習慣では「個別でなく、家族全員が一緒に過ごす時間を増やすようになった」などのほか、「親自身、仕事の疲れもあり、子どもの寝る時間を見届けることができない」などの意見もあった。

(道・道教委 2019-02-18付)

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