道教委が第２回ＳＮＳ相談窓口―３月１１日から　７管内と胆振東部５市町で　近く周知カードを配布

（道・道教委 2019-02-19付）

　道教委は三月十一日から十日間、本年度第二回目となるＳＮＳを活用した相談窓口を試行開設する。日高など七管内の公立中学校生徒のほか、北海道胆振東部地震で大きな被害のあった胆振東部の五市町の中高生約三万二千人が対象。今月中に相談窓口に接続できるＱＲコードを記載した周知カードを作成し、対象地域の生徒に配布する。多様な相談体制の整備・充実に取り組み、児童生徒が抱えている様々な悩みや訴えに応えていく方針だ。

　道教委は、昨年八月十七日から三十一日にかけてＳＮＳ（ＬＩＮＥ）を活用した相談窓口「高校生のためのどさん子ほっとＬＩＮＥ」を開設。道立高校生を対象に、いじめ、不登校、家庭内での悩みなどの相談をチャット形式で受け付けた。

　家出、自殺など緊急事案への対応については、管理システムの提供、相談対応に当たる事業者が初期対応に当たり、緊急通報を受けた道教委が道警に緊急通報する体制を整備。虐待が疑われる場合、児童相談所と連携して対応することとした。

　事業の成果と課題を踏まえ、より効果的な相談体制を検討するとともに、中学生を対象とした相談の成果と課題を把握するため、第二回相談事業を試行的に実施することを計画。

　日高・檜山・留萌・宗谷・オホーツク・十勝・根室の七管内の公立中学校生徒のほか、北海道胆振地震の発生に伴う生徒の心理的ケアのため、胆振東部の五市町（苫小牧市、白老町、安平町、厚真町、むかわ町）の中学生と高校生を対象に実施する。対象生徒の総数は約三万二千人を見込んでいる。

　実施の時期は、公立高校の入学者選抜後となる三月十一日から二十日までの十日間で、午後四時から午後九時に相談事業を実施する。

　今月中にＱＲコードを読み込むことでアカウント登録ができる窓口周知カードを作成し、生徒に配布する予定。

(道・道教委 2019-02-19付)