長時間勤務等解消へ函館市教委　全教職員にＩＣカード　校務支援システムと連動

（市町村 2019-02-14付）

　【函館発】函館市教委は教職員の長時間勤務等の解消に向け、三十一年度予算案に教職員業務改善推進事業費として百万円を計上した。三十二年度までに市内小・中学校の全教職員にＩＣカードを配布。校務支援システムと連動させて一人ひとりの勤務時間の明確化を図るとともに、長時間・時間外勤務などの課題解決に向け取組を進めていく考え。

　近年、教職員の長時間・時間外勤務への対応が求められている。

　市教委は昨年から、校務支援システムを小・中学校合わせて五校に先行導入。有効な活用方法に関する調査を進めるとともに、三十二年度までに市内全小中学校へ導入することで、教職員の業務負担軽減を図っていく。

　長時間・時間外勤務の原因究明や課題解決などを目的に、支援システムの導入に併せてＩＣカードによる勤務時間の管理を三十二年度から全小・中学校で実施することを決定。各教職員の勤務時間の管理・明確化を併せて進めていく。

　三十一度は、ＩＣカードと関係機器の配布・設置や校務支援システムの導入を随時進めていくとともに、支援システム先行導入校では、試行的にＩＣカードを使用する予定。

　市教委は「自分がどれだけ働いているか分かってない先生も多い。数値化することで、あらためて自身の意識改善にもつながれば」と話している。

(市町村 2019-02-14付)