帯広市が３１年度予算案を発表　教育費は８・５％増の５５億　新総合体育館など整備

（市町村 2019-02-18付）

　【帯広発】帯広市は十五日、三十一年度予算案を発表した。一般会計は三十年度肉付け補正後との比較で〇・五％増の八百三十一億六千五百万円。うち、教育費は八・五％増の五十五億一千七百万円。新総合体育館の整備・運営に一億五千七百万円を計上していることなどから増額となった。

　主な事業では学校施設長寿命化改修事業の中で、大空地区義務教育学校整備事業として八千五百万円を計上。教育環境デジタル化推進事業として、小学校のパソコン教室の端末更新に合わせて、一部端末を普通教室でも使用できる分離型タブレット端末に更新する。

　このほか、幼児教育・保育無償化の十月実施に向けて取組を進める。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼民生費

▽子ども発達支援（見直し）＝九九―「幼児ことばの教室」のうち、ことばの訓練業務を児童発達支援事務所へ移行

▽幼児教育・保育の無償化（新規）＝一六、八七一―三歳から五歳までの子どもと〇歳から二歳までの子どもの保育料などを無償化

▽認定こども園等施設給付（拡充）＝三、五一四―施設型給付に移行予定の一園について給付を実施

▽児童扶養手当支給＝二六、〇二三―児童扶養手当の支払い回数を現行三回から六回に十一月から変更

▽へき地保育所整備＝一〇、〇五四―三十二年度からのへき地保育所六所の認可化に向けた施設整備

▽児童会館管理運営（拡充）＝九七―プラネタリウムの番組内容を見直し、キャラクターアニメを導入し、投影回数を拡大

▽児童会館施設整備＝三二四―児童会館の和式便器を洋式便器に改修

▼教育費

▽コミュニティ・スクール（ＣＳ）推進＝一五―十月からＣＳを導入し、五協議会を設置

▽外国語指導講師（ＡＬＴ）派遣（拡充）＝四一八―ＡＬＴを六人から七人に増員

▽学習環境整備（新規）＝八〇〇―教科書等の教材を学校に置いて帰れるようスクールロッカーを設置

▽学校保健（拡充）＝五四―フッ化物洗口の実施校拡大

▽教材教具整備（拡充）＝一、〇六九―各普通教室等に教材などを映す大型モニターと実物投影機を設置

▽教育環境デジタル化推進＝一、八二一―小学校のパソコン教室の端末更新に合わせて、一部端末を普通教室でも使用できる分離型タブレット端末に更新

▽学校施設長寿命化改修

・大空地区義務教育学校整備＝八、五七二―大空小学校と大空中学校を統合した施設一体型義務教育学校の整備に向けた実施設計

・個別改修＝二、四一六

▽義務教育施設整備

・学校トイレ洋式化＝一三、八八四

・煙突用断熱材除去＝三、八九〇

▽2019フードバレーとかちマラソン開催＝一、一〇〇

▽大会合宿誘致

・日本クラブユースサッカー選手権大会開催＝二〇〇

・ツール・ド・北海道2019開催＝五〇

▽体育施設利活用促進（見直し）＝三八三

▽総合型地域スポーツクラブ育成＝四〇

▽総合体育館整備運営

・総合体育館整備運営＝一五、七七七

・周辺道路整備＝四、五六三

▽学校給食＝二、七五三

▼次期総合計画と個別計画の策定

▽こども未来プラン＝一三〇―「おびひろこども未来プラン」と「子ども・子育て支援事業計画」を三十二年度から一本化

▽教育基本計画＝六

(市町村 2019-02-18付)