網走市の３１年度予算案　教育費は２０・３億円　ＣＳ導入やＡＬＴ増員など

（市町村 2019-02-18付）

　【網走発】網走市は十三日、三十一年度予算案を発表した。一般会計は前年度当初比〇・一％増の二百三十三億三千六百四十八万円。うち、教育費には七・五％増の二十億三千百十一万円を計上した。

　新規事業では、三十一年度から二中学校区と小中併置校一校で導入する予定のコミュニティ・スクール推進に四十万円を盛り込んだ。また、網走南ヶ丘高校定時制生徒通学手段確保に百五十万円を充て、下校時の交通手段としてタクシーを乗合で利用する取組を支援する。

　拡充事業では、ＡＬＴ配置に七百八十四万円を計上。一人増員し、三人体制とする。そのほか、特別支援教育支援員の配置時間を一人当たり三十分拡充するため、小学校で二千六百九十一万円、中学校で五百十二万円を充てた。

　教育関係の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽小学校ＩＣＴ教育環境整備（拡充）＝六、四四〇―小学校パソコン教室のパソコンを更新し、タブレットパソコンを整備

▽小学校特別支援教育支援員配置（拡充）＝二、六九一

▽中学校特別支援教育支援員配置（拡充）＝五一二

▽英語指導助手（ＡＬＴ）招致（拡充）＝七八四

▽学習支援員配置＝一、七九六

▽あばしり寺子屋開催＝九―東京農大学生ボランティア等による学習のサポート

▽学力向上対策＝二〇〇―現状分析のための学力テストの実施

▽読書感想文コンクール開催＝三〇

▽子ども体力づくりサポート＝三二―日本体育大の指導者による体力づくりのサポート

▽吹奏楽楽器整備＝一〇〇

▽小学校学校図書館図書整備＝三〇〇

▽中学校学校図書館図書整備＝二〇〇

▽学校図書館司書配置＝一、〇四六

▽児童生徒カウンセリング＝一九七―市費負担のカウンセラーによる巡回カウンセリングの実施

▽教育児童相談室運営＝三二七

▽適応指導教室運営＝三四一

▽いじめ対策＝二二―いじめ対策にかかる啓発資料作成など

▽教職員研修＝七〇―先進地視察研修など、教職員の指導力向上を図る研修会の開催

▽コミュニティ・スクール推進（新規）＝四〇―コミュニティ・スクールの推進および導入に向けた取組

▽子ども安全対策＝六八―子ども安全確保にかかる連絡会議の開催、啓発資材作成配布、スクールガードリーダーの配置

▽中学校体育文化振興事業補助金（拡充）＝一、一〇〇―中学校の体育文化活動における対外試合、コンクール等の経費補助

▽スクールバス運行＝八、三〇五

▽スクールバス整備（新規）＝二、五〇〇―スクールバスの購入

▽小学校改修＝六五〇

▽中学校改修（拡充）＝三、五六〇

▽小学校教材教具（拡充）＝二、二八二―教材教具および社会科副読本の作成

▽小学校校務支援システム管理＝三七三

▽小学校教員用パソコン整備＝六、九九三

▽中学校教材教具（拡充）＝一、五二二―教材教具の購入および新たな教科書に対応した教師用指導書の購入

▽小学校教員用パソコン整備＝四四二

▽学校教育実践校補助金＝九三―公開研究会における必要経費の補助

▽網走南ヶ丘高校定時制生徒通学手段確保（新規）＝一五〇―定時制生徒の下校時の公共交通手段確保にかかる補助

▽子どもフェスティバル＝三九―科学する心を培う学習・体験機会を提供

▽子ども講座開設＝三八―子どもの創造性や探求心を高める講座・教室を開催

▽子ども夢育＝一一六―夢や人生等をテーマにした講演会の開催

▽放課後子供教室推進＝七一三―小学校区を単位に子どもの体験・学習活動の場を提供

▽子どもと動物ふれあい＝九二

▽学社融合＝一五―小中学校の授業に市民講師を派遣

▽学校支援地域本部＝一二〇―小・中学校の活動に市民ボランティアが参加し、充実を図る

▽青少年平和都市友好交流＝八六八―中学生を糸満市に派遣し、平和の尊さや戦争の悲惨さを理解してもらい市民に広く伝える

▽子どもスポーツチャレンジ＝一六―子どもスポーツ教室の開催

▽「夢の教室」開催＝二四五―現役スポーツ選手などが「夢先生」として学校を訪問し講義、実技を行う

(市町村 2019-02-18付)