外国人児童支援などで論戦　１定札幌市議会　きょうから代表質問

（市町村 2019-02-18付）

　札幌市議会の第一回定例会代表質問が、きょう十八日からはじまる。教育関係では、公立夜間中学や、外国人児童への教育支援などについて質疑が行われる見通しとなっている。

　代表質問では、きょう十八日に宮村素子議員（自民党）と畑瀬幸二議員（民主市民連合）、あす十九日には涌井国夫議員（公明党）と村上ひとし議員（日本共産党）、二十日には松浦忠議員（改革）、坂本きょう子議員（無所属）、石川佐和子議員（市民ネットワーク北海道）、中山真一議員（札幌党）が質問に立つ。

　畑瀬議員は、道と札幌市などで協議を進めている公立夜間中学について、ニーズ調査の結果などをもとに、夜間中学の設置に関する市の考えを問う見通し。

　また、市が新設を計画する仮称・札幌博物館について、展示方法など概要の説明を求めるほか、昨年から市が子どもの貧困対策として試行的に開始した、子どものくらし支援コーディネート事業の今後の方向性などを問う予定だ。

　村上議員は、昨年十二月、出入国管理および難民認定法および法務省設置法の一部を改正する法律が成立し、外国人労働者の受け入れの拡大とともに、外国人児童生徒の増加も予想されることから、札幌市帰国・外国人児童生徒教育支援事業における有償ボランティアの体制などに関して質問する予定。

　石川議員は、施行されてから約十年が経過する市の子どもの権利条例について、市のアンケート調査の結果で認知度が低かったことなどから、条例の普及に関する市の考えを問う見通し。

　このほか、子どもの権利の侵害から救済を図る市の機関「子どもアシストセンター」が、さらに信頼される機関となるための方策などについて質問する予定だ。

(市町村 2019-02-18付)