北広島市が３１年度予算案発表　教育費は１９．７億円　市外へ通う高校生に通学費

（市町村 2019-02-14付）

　北広島市は十二日、三十一年度予算案を発表した。一般会計の総額は前年度当初比一二・四％増の二百六十三億九千二百万円で、教育費に二・四％増の十九億七千六百九十七万円を計上。一般会計に占める構成比は七・五％となっている。三十二年度からの外国語教育拡大に向けて、小学校における英語指導助手を二人増員するため、外国語指導助手活用事業に六百十五万円を措置。また、新規事業として、市外に通学する高校生に対し通学費を助成するため、高校等生徒交通費助成費として一千八十八万円を盛り込んだ。

　教育関係の主要事業をみると、配慮を要する児童生徒の増加が見込まれることから、小・中学校における特別支援学級介助員を十四人から十五人に増員。特別支援教育推進事業に百十二万円を計上したほか、小中一貫教育推進事業に百十四万円を措置した。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽高校等生徒交通費助成（新規）＝一、〇八八―市外に通学する高校生に対し、通学定期券の購入金額一万二千円を超える額の四分の一（一ヵ月）、上限一ヵ月一万円を助成する

▽協働事業出張型ひろば（新規）＝五八―施設利用が難しい地域において、親子や小学生が集い、遊べる場所や不安・悩みを相談することができる「ひろば」の開催

▽子ども発達支援センター移転開設（新規）＝八、七八八―六月から新施設に移転開設、オープニングイベント実施

▽子ども発達支援事業＝八六―新たに居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支援などを実施するため拡大

▽大曲中学校校舎大規模改造・学校施設非構造部材耐震化＝七、六七九―大曲中の校舎大規模改造工事（三十二年度まで）、小学校四校・中学校一校における非構造部材耐震化の実施設計

▽学校長寿命化計画策定（新規）＝九二九―学校施設の長寿命化計画の策定

▽特別支援教育推進＝一一二―小・中学校における特別支援学級介助員の増（一四人→一五人）

▽外国語指導助手活用＝六一五―三十二年度からの外国語教育拡大に向けた英語指導助手の増員（五人→七人）

▽小中一貫教育推進＝一一四―教職員や地域向けの講演会（新規）、全国連絡協議会への加入（新規）、各学校におけるキャリア教育としての「大志学」講演会開催支援、全国サミットへの参加、小中異校種教科書の配布、乗り入れ授業の支援

▽放課後子ども教室＝一三二―新たに東部小で実施するため、コーディネーターおよび教育活動推進員を増員

▽まちづくり構想策定＝四、一〇四―小学校給食調理場施設の整備に向けた災害時対応施設としての実施計画策定および用地確定・測量等

(市町村 2019-02-14付)