体力向上へ３１年度授業改善推進―道教委　効果的実践事例を配信　生活習慣確立へ親子向け資料も

（道・道教委 2019-02-25付）

　道教委は新年度、児童生徒の体力向上を図る授業改善と、運動を意識した望ましい生活習慣の確立に向けた新たな取組を計画している。授業改善に向けては、効果的な実践事例をまとめた映像資料を作成。教員がパソコンやタブレットなどで手軽に視聴できるようインターネットを活用して配信する。生活習慣の確立に向けては、子どもや保護者向け資料を定期的に配布。手軽にできる運動・遊びや、親子で生活習慣を振り返る内容を記載する。

　二十一日に開かれた一定道議会一般質問において、佐藤嘉大教育長が明らかにした。

　道教委は、十二日に本年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査を詳細に分析した『北海道版結果報告書』を公表。

　結果を受け、道教委は「子どもたちが楽しさや達成感を味わうことができる指導方法の工夫や、目標をもって継続的に運動に取り組むことができる機会の創出など、より一層授業改善や運動を意識した生活習慣の定着に向けた取組の充実が必要」と分析している。

　これを踏まえ、新年度から児童生徒の体力向上における授業改善や、運動を意識した望ましい生活習慣の確立に向けた新たな取組を計画。

　授業改善に向けては、体育授業における効果的な実践事例をまとめた映像資料を作成する予定。教員がパソコンやタブレットなどで手軽に視聴できるようインターネットで配信し、児童生徒が運動の楽しさや達成感を味わうことができる授業改善の取組を推進する。

　具体的には、目標提示など、指導方法に関する事例や、体つくり運動などの指導内容に関する効果的な授業を行う実践例を映像で紹介。作成に当たっては、道教委職員が効果的に取組を進める学校に直接足を運び、実際の授業風景を撮影し、それをもとに映像資料を作成する。

　また、運動を意識した望ましい生活習慣の確立に向け、子ども・保護者向けの手軽な運動例などを紹介する資料も作成。

　資料は、季節や学校行事等に合わせて、学校や家庭などで手軽に取り組むことができる運動や遊び、運動・食事、睡眠と健康の関連など、子どもと保護者で、生活習慣を振り返る内容を想定している。

　二十一日に開かれた一定道議会一般質問では、太田憲之議員（自民党・道民会議）の質問に対して、佐藤教育長は、取組の趣旨を説明し、「子ども一人ひとりが、生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を身に付けることができるよう、体力向上に向けた取組を一層推進していく」と答弁した。

(道・道教委 2019-02-25付)