6者に栄誉、特別賞2人 檜山局―30年度教育実践表彰
(道・道教委 2019-02-22付)

 【江差発】檜山教育局は、三十年度檜山管内教育実践表彰を決定した。学校教育では、二学校と二個人、社会教育では二団体が受賞。また、スポーツなどで優秀な成績を出した児童生徒が対象の特別賞では、二個人を選出した。

 受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=

【学校教育】

▼江差町立江差北小学校(大磯武志校長、児童数六八人)

▼江差町立江差北中学校(太多弘之校長、生徒数四八人)

 両校は、校舎が廊下でつながっていることを利点として、教育の充実と特徴ある学校の構築を目指して、二十二年度より小中一貫教育の推進に努めてきた。

 小中乗入れ授業、授業交流会、ソーシャルスキル学習、合同行事の開催、学校教育目標の統一およびPTAの一本化など、道内においても先進的な小中一貫教育の取組を実践している。特に、中学校教諭による乗入れ授業は、児童の意欲的な学習に取り組む姿につながっている。

 また、二十九年度にコミュニティ・スクールを導入し、地域連携の取組を行っている。

 こうした一連の取組により、地域と連携した小中一貫教育の推進に寄与した。

▼長美樹子(奥尻町立青苗幼稚園総括主任教諭)

 保育所勤務をはじめとし、町内二つの幼稚園で主任教諭を務め上げ、青苗幼稚園では総括主任教諭として勤務するなど、長年にわたり奥尻町の幼児教育を支え、人格形成の上で重要な幼児期における子どもたちの健やかな成長の一助となった功績は顕著である。

 また、二十九年七月十四日に行われた檜山公立幼稚園教育研究大会奥尻大会の開催において事務局長を務め、管内の幼児教育研究のさらなる活性化に貢献した。

▼山田みゆき(今金高等養護学校教諭)

 特別支援教育コーディネーターとして今金町における幼児期から小・中・高校段階の特別な教育的ニーズのある幼児児童生徒への相談支援体制を構築するとともに、育ちに不安を抱える幼児児童生徒および保護者への相談支援活動に尽力するなど、町の特別支援教育の推進に努めている。

 今金高等養護学校では、支援部長として「校内支援委員会」における中心的な役割を担い、生徒への指導や支援のあり方を協議・推進。同校の教育活動の内容充実に努めている。また、パートナーティーチャー派遣事業においては、檜山管内の認定こども園および小・中・高校への訪問を通して教員への指導・支援を行うなど、管内全体の特別支援教育の充実・発展に貢献している。

【社会教育】

▼上ノ国町読みきかせサークルもこもこ(斉藤和子代表、会員数八人)

 町内三校の小学校において読み聞かせやブックトークの実施など、町の福祉課と協力しながらブックスタートの補助を行っている。

 また、発足から今日に至るまで、春と秋の読書週間に町教委や町民図書室と共催で「大型絵本の読みきかせ」「ハンドベル」「エプロンシアター」「地元民話の紙芝居」などを行い、町内の子どもの読書活動の推進に大きく寄与している。

▼狩場太鼓保存会(加藤宏信会長、会員数一四人)

 地域に根ざした郷土芸能の担い手として対応面で活躍し、管内郷土芸能祭(現・管内舞台発表会)に毎年出演し、管内の文化芸術の振興に大きく貢献してきた。

 また、学校教育の面でも、児童生徒への和太鼓の指導に力を発揮し、和太鼓を通じて日本文化の伝統と魅力を伝えるなど、青少年の健全育成に大きく貢献している。

【特別賞】

▼倉持璃良(乙部町立乙部小学校三年)

 第51回道南陸上競技大会小学三年女子一〇〇㍍走および女子走り幅跳びで第一位、第53回道新杯春季道南小学校陸上競技大会(第34回北海道小学校陸上競技大会道南地区予選会)小学三年女子一〇〇㍍走および女子走り幅跳びで第一位、第7回東日本都道県小学生陸上競技交流大会兼第8回青函交流・道南小中学生陸上大会小学三年女子一〇〇㍍走および女子八〇㍍ハードル走で第一位、さらには道南秋季陸上競技大会(第26回北海道陸上競技フェスティバル)小学三年女子一〇〇㍍走で優勝、女子走り幅跳びで準優勝の成績を収めた。

 こうした活躍によって、町内の子どもたちの体力向上に向けた意欲の向上に寄与した。

▼瀧澤寧音(乙部町立乙部小学校六年)

 第51回道南陸上競技大会小学六年女子一〇〇㍍走で第二位、女子走り幅跳びで第一位、第53回道新杯春季道南小学校陸上競技大会(第34回北海道小学校陸上競技大会道南地区予選会)小学六年女子一〇〇㍍走で第三位、第7回東日本都道県小学生陸上競技交流大会兼第8回青函交流・道南小中学生陸上大会小学六年女子一〇〇㍍走で第三位、女子走り幅跳びで第四位の成績を収めた。

 こうした活躍によって、町内の子どもたちの体力向上に向けた意欲の向上に寄与した。

(道・道教委 2019-02-22付)

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