道教委オリパラ教育推進会議　シッティングバレー体験　道内各地の教員が見識深める

（道・道教委 2019-02-25付）

パネルディスカッションの様子

　道教委は二十一日、道立総合体育センターで地域ワークショップ第二回北海道オリンピック・パラリンピック教育推進会議を開催した。公立学校の教員約百人が参加し、「シッティングバレー」などのパラリンピックスポーツを体験。道内出身のオリンピアン、パラリンピアンによるパネルディスカッションでは、多様な価値観を学ぶ契機となるオリンピック自国開催の意義を再確認した。

　道教委が本年度から開始したオリンピック・パラリンピック教育推進事業の一環。オリパラ教育の考え方や実践例の紹介を通し、教員の理解を促進することがねらい。

　本道におけるオリパラ教育の取組の推進や効果的な方策などを協議し、取組の充実を図るもの。

　オリパラ教育推進拠点校を含む公立学校の教職員約百人が参加した。

　はじめに健康・体育課の山城宏一主幹があいさつ。「スポーツの価値や異文化、共生社会などについて理解を深め、運動やスポーツへの関心を高めることができるよう、これまでの取組を一層充実してほしい」と呼びかけた。

　前半の地域ワークショップでは、メインアリーナでパラリンピックスポーツ体験を実施した。

　日本体育大学の乳井勇二特別研究員は、座った姿勢で行うバレーボール「シッティングバレー」を指導した。

　札幌視覚支援学校の三上友佳子主幹教諭は、視界を遮った状態で鈴の入ったボールをゴールに入れることで得点を競う「ボールゴール」を紹介し、参加者は聴覚を頼りに、声を掛け合ってボールを追いかけた。

　つぎに、新潟アルビレックスランニングクラブの久保倉里見さんなど道内出身のオリンピアン、パラリンピアンによるパネルディスカッションを実施。目標を設定し、実現に向けて努力するスポーツの意義、多文化理解や共生社会の構築など、様々な価値観を学ぶ契機となるオリンピックの自国開催の意義を再確認した。

　このあと、オリパラ教育推進事業拠点校である名寄市立名寄西小学校、登別市立幌別中学校など計八校の教職員が、ポスターセッション形式で実践を発表。苫前商業高校は、保健体育で実施したオリパラ教育の授業を紹介した。

　後半の道オリパラ教育推進会議では、オリパラ教育の実践上の課題と対応、実践を広く周知するための工夫について協議した。

(道・道教委 2019-02-25付)