教師力向上セミナー　授業改善に向け研鑚　期限付教諭など対象に初開催―オホーツク局独自事業

（道・道教委 2019-03-01付）

中学校教諭２５人が参加した

　【網走発】オホーツク教育局は二月二十二日、紋別生涯学習センターで局独自事業「管内教師力向上セミナー」を初開催した。紋別市や近隣町を中心に中学校教諭二十五人が参加。単元構成や授業の進め方などに関する講義・演習を通して、授業改善に向け研鑚を積んだ。

　管内の広域性から研修機会が得にくい期限付を含む経験年数が浅い教員の資質・能力の向上を図ることを目的とした初の試み。

　今回は、紋別市教委と共催で「ＪＨＳ―ｔｅａｃｈｅｒ　指導力向上講座」をテーマに、中学校および義務教育学校後期課程の教諭を対象とした講座を展開。単元を見通した授業構想、見通しや振り返りを大切にした一単位時間の授業の進め方についての研修を行った。

　長浦紀華義務教育指導班主査が「授業改善を進めるために」と題して講義。単元を構成する力を高めるため、学習指導要領解説の分析のポイントや、児童生徒の実態を的確に把握するプロセスなどを解説した。

　また、主体的・対話的で深い学びを実現するため、「めあて」「学習課題」「まとめ」「振り返り」のそれぞれの目的を把握し、課題とまとめが正対しているか確認することなどを求めた。

　このあと、各教科部会に分かれて「各教科の授業改善のポイント」について講義・演習。義務教育指導班の佐藤鮎美指導主事が国語部会、長浦指導班主査が社会部会、我妻孝史主任指導主事が数学部会、森下智之指導主事が理科部会、遠藤直俊教育支援課長が外国語部会を担当した。

　終了後は、希望者を対象に個別相談を行った。

(道・道教委 2019-03-01付)