指定管理施設の満足度調査―道教委　「満足」「やや満足」９割超　北方民族博物館の道外利用者増　

（道・道教委 2019-02-28付）

道教委指定管理者における利用者満足度調査（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、指定管理者制度を導入している北方民族博物館、文学館、釧路芸術館、埋蔵文化財センターの三十年度利用者満足度調査結果をまとめた。総合的な感想で「満足」「やや満足」と回答した割合は、埋蔵文化財センターの九八・一％を筆頭に全施設で九割以上を達成。北方民族博物館では、道外からの利用者の割合が前年度と比べ二二・一ポイント増の七三・四％と大幅に増加した。道教委は今後、これらの調査を含めた管理の目標達成度評価をまとめ、公開する。

　道教委は、十八年度から文化財・博物館課所管の施設に指定管理者制度を導入。各施設で、提供する住民サービスに対する満足度を把握するための利用者満足度調査を実施することを義務づけている。満足と回答した利用者の割合を釧路芸術館は八五％以上、それ以外の三施設については八〇％以上を目標に設定している。

　昨年七月から九月にかけて、アンケート形式で調査。結果をみると、「今後、施設を利用したい」「できれば利用したい」と回答した割合は、埋蔵文化財センターが九八・一％、文学館が九三・七％、釧路芸術館が九二・五％、北方民族博物館が七九・一％だった。

　親切さや的確さなどの「職員の対応」、清潔さ、快適さ、利用しやすさなどの「建物や設備」「サービス提供」に関しては、いずれの施設も九割以上が「満足」「やや満足」と回答している。

　道外からの利用者の割合が最も高かったのは北方民族博物館で、前年度比二二・一ポイント増の七三・四％。次点の釧路芸術館の一七・三％を大きく上回っている。初回利用者の割合が最も高かったのも北方民族博物館で八四・五％。観光旅行の一環として来館する利用者が多いことが主な理由と分析している。

　文学館では、初回利用者の割合が一六・五ポイント増の四二・〇％と増加したほか、六十五歳以上の高齢者による利用が一七・七ポイント増の六二・六％と増加した。

　釧路芸術館では、道外の利用者が六・三ポイント増の一七・三％とやや増加。道内利用者のうち釧路市が六割、それ以外の道東圏が一割程度で、リピーターの割合が四施設で最も多かった。

　利用施設の総合的な感想として「満足」「やや満足」と回答した割合が最も高かったのは埋蔵文化財センターで九八・一％。北方民族博物館が九七・四％、釧路芸術館が九四・四％、文学館が九二・六％と続き、いずれも九割以上を達成し、管理の目標を大幅に上回った。

　道教委は「住民サービスに心がけた館の運営がなされている」と評価している。

(道・道教委 2019-02-28付)