世界津波の日高校生サミット　記憶を未来へ、備えを明日へ　テーマ案設定　準備進む

（道・道教委 2019-03-01付）

　道、道教委などで構成する世界津波の日高校生サミット実行委員会は、九月十・十一日のサミットや関連事業の実施に向けて準備を進めている。全体テーマ案を「記憶を未来へ、備えを明日へ～北の大地からイランカラプテ。自然災害の驚異と対応を学ぶ」と設定。道内の公私立高校の生徒を対象とする事前学習ツアーを八月六～八日に奥尻町で実施し、防災学習、英語研修などを行う。サミット初日の分科会では「知識を得る～過去の教訓の伝承」など三分野で分科会を実施する。

　サミットは、北海道に国内外の高校生を招き、国土強靱化を担う将来のリーダーの育成と、世界各国との絆を深めることが目的。全体テーマ案を「記憶を未来へ、備えを明日へ～北の大地からイランカラプテ。自然災害の驚異と対応を学ぶ」と設定した。国内外の生徒、引率者、来賓を合わせ約五百六十人の参加を見込んでいる。

　道知事を会長とし、道、道教委、奥尻町、奥尻町教委で構成するサミット実行委員会は二月下旬、第一回総会を書面にて開催し、事業計画案、予算案などを承認。事業実施に当たっては、公募型プロポーザルによって業者を選定することとした。

　札幌市を含む道内の公私立高校の生徒を対象とする事前学習ツアーを八月六～八日に奥尻町で開き、防災学習、島内視察、英語研修、交流会を行う。参加人数は三十五人程度を見込んでいる。

　また、海外参加者のみが参加する事前行事として、九月七～九日に奥尻町や釧路市などで日中友好会館主催によるスタディツアーを実施。地元高校生と交流を通じて防災・減災について学ぶ。

　サミットは、九月十・十一日に道立総合体育センターで開催。①知識を得る～過去の教訓の伝承②意識を高める～災害への備えと迅速な避難③復興に向け行動する～社会貢献、支援者の視点―の三分科会で発表・討論を行うほか、総会、分科会、記念碑除幕式、記念植樹などを予定している。

(道・道教委 2019-03-01付)