東神楽町31年度町政執行方針 共同学校事務室活用強化へ 勤怠管理システムを導入(市町村 2019-03-27付)
東神楽町教委・山本進町長
【旭川発】東神楽町の山本進町長は三十一年度町政執行方針で、教職員の働き方改革の取組の一環として、昨年導入した共同学校事務室の活用を強化することをはじめ、新たに教職員の勤怠管理をするシステムを導入して教育環境の整備に努めることなどを示した。
執行方針の教育関係分の概要はつぎのとおり。
▼幼児教育・保育
東神楽幼稚園と中央保育園などにおける教育・保育環境の充実を図るほか、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校間の連携や交流を行っていく。
私立幼稚園や認定こども園に対する就園奨励助成や運営助成、多子世帯に対する経済的負担の支援、認可外保育施設等への運営支援についても継続して進める。
▼学校教育
小学校と中学校の九年間の学びを連続させる併設型の小中一貫教育については、前年度に立案した目指す子ども像や単元系統表などに基づいた教育活動を小・中学校一体となって推進する。
国際理解教育については、外国語によるコミュニケーション能力の向上を図るため、中学校英語教員が小学校の外国語の授業を行うなどして、外国語指導の充実に努めるとともに、ALTを派遣するなどして幼児の外国語教育の充実も図る。
コミュニティ・スクールの取組については、各小・中学校におけるコミュニティ・スクールの活動を支援・拡充する。
特別支援教育については、一人ひとりの発達段階に応じた指導や支援を行うため、個別の指導計画を立案するなどして、特別支援学級の設置や通級指導教室の充実を図る。
生徒指導については、いじめや不登校の対策として、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーによる取組を充実させる。加配教員やコーディネーターによる不登校児童生徒への支援を行うなどして、より一層、子どもや家庭に寄り添った指導を行う。
学校給食では、衛生管理を徹底するとともに、生活管理表に基づくアレルギー対応を進め、栄養バランスのとれた、安全で楽しい学校給食の提供と地場食材の利用拡大に引き続き努める。
前年度より実施の社会的課題に対応する学校給食の活用事業では、子どもたちが和食の良さに気付き、食べ残しをなくそうとする思いが高まるよう取り組む。
教職員の働き方改革については、共同学校事務室による五つの小・中学校の事務の共同化を図ることで、事務作業を効率化し、教員が子どもと向き合う時間の確保につなげていく。
また、部活動については、引き続き、部活動指導員を配置する。
教職員の勤怠管理をするシステムを導入し、勤務状況を正確に把握することによって、教員自身も勤務時間を意識し、限られた時間の中で最大限の効果を上げられるような働き方となるよう努める。
学校教育環境の整備については、調理場調理器具備品の更新と学校施設のLED化のほか、教職員住宅の解体工事や整備、校舎の修繕などを進める。
▼家庭・地域教育
家庭・地域教育については、家庭・地域・学校などの連携協力を推し進めるため、生涯学習コーディネーターを引き続き配置して、地域学校協働本部や地域未来塾、家庭教育支援、土曜教育などの活動を拡充する。
▼スポーツ
子どもたちの夢づくりを応援するため、スポーツ選手などから学ぶ機会を提供するほか、少年団活動への支援や体力・運動能力の向上に資する取組を進める。
▼交流
国際化の一層の進展に対応した人づくり、地域づくりを進めるために、三十一年度は、隔年で実施している青少年台湾派遣交流事業や東神楽中学校と姉妹校である台湾桃園市大園国民中学校の生徒の受け入れ事業を行う。多様な異文化の生活、習慣や価値観を受容し、共生する態度を養うなど、国際理解教育の促進に努める。家庭・学校・地域が一体となった国際交流を推進する。
(市町村 2019-03-27付)
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