道青少年健全育成審議会が答申　自画撮り要求規制認める　ゲームソフトを有害図書指定

（道・道教委 2019-03-27付）

　道青少年健全育成審議会は二十五日、道知事に「道青少年健全育成条例の見直しの基本的な考え方について」答申した。知事の指定する審査団体が青少年の視聴を不適当とするゲームソフトを有害図書類として取り扱うほか、自画撮り画像の要求行為を罰則付きで規制する条例改正の必要を認めた。今後、道はこれを受け、来年度中の条例改正に向けて準備を進めていく。

　審議会の丸山治会長が道環境生活部くらし安全局の堀本厚局長に答申を手渡した。

　青少年の健全な育成に関する基本理念を定める道青少年健全育成条例は、社会経済情勢の変化などを勘案し、二十一年度から五年ごとに見直しを行っており、来年が改正の年となる。

　昨年十二月、道は審議会に対し、条例見直しに向けて諮問。審議の結果、条例改正が必要との答申になった。

　答申事項は、①青少年の健全な育成のための社会環境の整備②青少年の福祉を阻害するおそれのある行為の制限―の二点。

　①では、適切なゲームソフト審査団体を指定団体とし、青少年の視聴を不適当とするゲームソフトを有害図書類として取り扱う団体指定方式による指定を適当であるとした。

　②では、現行の法令等では青少年の自画撮り画像の提供を未然に防止できないことから、画像を提供する前段階で行為者が不当な手段で画像を要求する行為を新たに罰することが適当と認めた。

　答申を受けた堀本局長は「答申に基づき、関係機関との連携のもとで協議し、条例改正に向けた作業を進めるとともに、青少年健全育成を阻害する問題に対応していきたい」と述べた。

(道・道教委 2019-03-27付)