道立高入選における改善方向性―道教委　知識活用の出題を充実　６月めどに基本方針示す

（道・道教委 2019-03-28付）

　道教委は、道立高校入学者選抜における改善の方向性をまとめた。学力検査について、すべての生徒に対し、知識および技能を活用する力に関した出題を充実させることを検討する。定時制課程においては、学校の特色を生かした入学者選抜ができるよう、就学意欲や学習成果を把握する多様な選抜方法を検討していく。今後は、各地域から意見を聴取し、ことし六月をめどに道立高校入学者選抜における改善の基本方針を示す予定。

　二十六日の教育委員会会議で報告された。

　高校の入学者選抜に当たっては、国の通知において、基礎的・基本的な知識および技能の習得とともに、思考力、判断力、表現力等についてもバランスよく問うことを留意し、知識および技能を活用する力に関する出題の充実に配慮することが示されている。

　道教委では、道立高校入学者選抜について、これまでの社会の状況の変化や教育改革の動きなどに伴い、継続的に検討・改善を推進してきた。

　道教委としての改善の方向性をみると、一般入学者選抜における学力検査について、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、すべての生徒に対し、知識および技能を活用する力に関する出題を充実させることを検討する。

　また、各教科の配点および検査時間、個人調査書における各教科の評定の取扱いなども検討。なお、新学習指導要領の施行時期を鑑み、三十四年度入学者選抜からの実施に向け、準備期間および周知期間を設けることとした。

　定時制課程においては、多様な学習のニーズに対応するとともに、学校の特色を生かした入学者選抜ができるよう、就学意欲や学習成果を把握する多様な選抜方法について検討していく方針。

　また、学力検査当日におけるインフルエンザ罹患者等の受検者が本来の力を発揮できるよう、追検査等の受検機会の確保についても検討していく。

　今後は、各地域において学校関係者や保護者などからの意見を聴取し、ことし六月をめどに道立高校入学者選抜における改善の基本方針として示す予定。

(道・道教委 2019-03-28付)