道立校における学校運営協議会―道教委 6校で新たに設置 自立・社会参加の取組充実(道・道教委 2019-03-28付)
道教委は二十六日、下川商業高校など道立高校四校、雨竜高等養護学校など特別支援学校二校において学校運営協議会を設置することを決定した。これによって道内で学校運営協議会を設置する道立高校は十二校、特別支援学校は四校となる。道教委は、地域全体で児童生徒の成長を支える教育活動を通して、学校運営の改善や児童生徒の自立・社会参加に向けた取組が一層充実することを期待している。
二十六日に開いた教育委員会会議で決定した。
道教委は、学校運営協議会の設置を希望する道立学校の申請内容について学校や地域の状況、特徴と期待される成果などを勘案し検討。
その結果、下川商業高、豊富高校、興部高校、鹿追高校の道立高校四校と雨竜高等養護、稚内養護学校の特別支援学校二校の六校で設置を認めた。
これによって道内で学校運営協議会を設置する道立高校は十二校、特別支援学校は四校となった。
下川商業高校は、地域における販売実習会の支援など高校を支援する地域体制のもとで教育活動を展開。学校運営協議会の設置によって、地域住民や保護者と教育理念や学校課題を共有するとともに、地域の教育資源を有効に活用した質の高いキャリア教育を実践していく。
豊富高校では、町内において、小・中学校、高校と町教委が組織する町教育研究会等を定期的に開催。共通認識のもと、各種取組を推進する組織体制が構築されており、高校に学校運営協議会が設置することで学校課題の解決に向けた協議を深めるとともに、学習指導の工夫改善を図る。
興部高校があるオホーツク管内西紋地区では、学校関係者のみならず、町長や町議会副議長などが教育文化振興会に参画し、地域の実情に応じた組織・支援体制を構築。学校運営協議会の設置によって、地域企業や人材などの地域資源を活用した教育活動の充実を図り、学校の魅力化を推進する。
鹿追高校では、町が進める幼小中高一貫教育のもとで各種取組を推進する組織体制が構築されており、学校運営協議会の設置によって、地域の将来を支える人材の育成の取組の充実を図っていく。
雨竜高等養護学校では、生徒が製作した積み木を地域の子どもに贈呈する町との協同事業「ウッドスタート事業」などの地域と連携した様々な取組を展開。学校運営協議会を設置することによって、小・中学校との交流の促進や就労支援の充実を図る。
稚内養護学校では、地元の高校生や高齢者との交流など地域とかかわりながら特色ある教育活動を推進。学校運営協議会の設置によって地域との連携を深め、共生社会への実現に向け、一層地域と一体となった教育活動を進める。
道教委は、道内の高校・特別支援学校に学校運営協議会が設置されることで、地域と学校が協働し、地域全体で児童生徒の成長を支える教育活動を通して、学校運営の改善や児童生徒の自立・社会参加に向けた取組が充実することを期待している。
(道・道教委 2019-03-28付)
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