札幌らしい特色ある学校教育　「つながり」「発信」視点に　充実へ研究委発足　札幌市教委

（市町村 2019-04-08付）

　札幌市教委は、5月以降にも札幌らしい特色ある学校教育における〔つながり〕等研究推進委員会を立ち上げる。雪・環境・読書の3つをテーマに、複数のテーマを関連させた取組のほか、幼・小・中・高のつながりを意識する視点や取組の発信について実践研究を行う。

　札幌らしい特色ある学校教育推進事業は、自立した札幌人を育成するため、「雪国札幌を考える・雪」「未来の札幌を考える・環境」「学びの基盤となる・読書」の3つを、すべての学校が共通に取り組むテーマに掲げている。市教委は前年度、同事業が10年を迎えたことから今後の在り方などを検討するため、事業の成果や課題などを報告書として取りまとめた。

　「雪・環境・読書の3つの共通テーマにかかる取組について、各校で工夫した取組が行われ、大きな成果を挙げている」などと成果を示す一方で、「取組成果の整理や新たな価値付けをすることで、取組に広がりや深まりを期待することができる」などと、今後の事業を展望。また、取組の一層の充実に向けた柱として「幼・小・中・高のつながりを意識する視点」「発信」の2点を示した。

　今回、札幌らしい特色ある学校教育の推進に関する学習の充実を図るため、研究推進委員会を立ち上げることとした。委員は幼・小・中・高などの管理職や教員など6人程度を想定。5月以降に6回程度会議を開催する。

　会議では、幼・小・中・高のつながりを意識する視点に関し、「資質・能力の明確化」「教育課程への具体的な位置付け」「学校・校種間の連携」「地域・外部人材の効果的な活用」「取組成果の再評価・新たな価値付け」の5つの具体例などについて研究する予定。ホームページなどで成果を普及・啓発していく。

(市町村 2019-04-08付)