市立学校にかかる部活動の方針―函館市教委　中学で年１０４日以上　５月中旬ころＨＰ掲載へ

（市町村 2019-04-08付）

　【函館発】函館市教委は、「市立学校にかかる部活動の方針」を作成した。道教委が1月に決定した北海道の部活動の在り方に関する方針、道立学校にかかる部活動の方針を踏襲し、各校種における運動・文化活動における、指導・運営体制の在り方や適切な休養日の設定などを詳細に示している。また、中学校と市立函館高校の部活動活動方針の策定も呼びかけており、5月中旬ころに各校の活動方針をホームページ上に公表していく予定。

　道教委は国のガイドラインにのっとり、本道の地域性などを踏まえた北海道の部活動の在り方に関する方針、道立学校にかかる部活動の方針の2つを1月に示した。その上で、各地域の学校設置者と学校長に対して、部活動の活動時間に関する方針策定を早急に進めるよう求めている。

　これを受けて市教委は、3月に市立学校にかかる部活動の方針を策定。国のガイドラインと道教委の方針を踏まえ、「適切な運営のための体制整備」「合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進」「適切な休養日の設定」「生徒のニーズを踏まえた環境の整備」「学校単位で参加する大会等の見直し」「部活動の充実に向けて」の6項目で構成した。

　休養日の設定では、成長期の生徒がバランスの取れた学校生活を送ることができるよう、中学校では週当たり平日1日、土日で1日以上、年間で104日以上を設ける。

　高校は中学校と同じ日数を基本とするが、校長から申し出があれば調整可能。学期中は平日で週1日、週末または祝日に月1回の休養日を設け、年間73日以上を休養日の下限とした。

　また、小学校段階でも、中・高の部活動と同様にスポーツや文化活動を学校教育の一環とした場合は、児童の発達や教師の勤務負担軽減の観点を考慮し、休養日の設定や活動時間の適正化を図る。

　設置者の方針と同様に、策定が求められている市内中学校と市立高校の活動方針については、市教委作成の様式を校長に配布。設置する部活動、部活動にかかる相談・要望の窓口、年間の活動計画、活動時間などを示すようにした。

　各校の方針を市教委が集計し、5月中旬ころからホームページで閲覧できるようにする。また、保護者向けに方針の要点やＱ＆Ａを掲載したプリントを作成し、各家庭に理解も促す。

(市町村 2019-04-08付)