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利便性向上へレイアウトなど変更　待望の通常開館を再開　道立図書館が記念イベント
（道・道教委 2019-04-09付）

オリジナルクリアファイルを配布する武田館長

　全面的なアスベスト除去工事のため、29年10月から休館していた道立図書館は2日、通常開館を再開した。開館を記念したイベントとして、先着でオリジナルのクリアファイルを配布したほか、蔵書票の特別展示や、休館中の記録写真の展示などを実施。武田信吾館長は「皆さんにまた利用いただく機会を得てうれしく思っている。今後もサービス向上に努めていきたい」と話していた。

同館は、全面的なアスベスト除去工事のため、29年10月18日からことし3月末まで休館。休館中は仮設庁舎や北方資料室などに臨時窓口を設置し、インターネットによる予約貸出や事前予約による閲覧サービスを行っていた。

　開館を記念して、エントランスホールでは、職員がデザインしたオリジナルクリアファイルを先着で無料配布。「この日を待ちわびていた」と話す利用客が多く、用意していたＡ4クリアファイル100枚が開館2時間でなくなるほどの盛況だった。

　このほか、オリジナルスタンプを2種類作成し、エントランスホールに設置している。

　オープニングイベントの一環として、1階研修室では、貴重資料特別展示「世界の蔵書票」を開催。階段壁面では、休館中の工事の進捗や臨時受取窓口の様子をパネル写真で振り返る「休館中の記録」写真展を見ることができる。

　いずれも5月6日まで（29日と5月6日を除く毎週月曜日と26日休館）。

　また、利便性向上のため、館内のレイアウトなども一部変更している。アスベストを除去した天井のみならず、タイルカーペットを一新。外観に合わせ、レンガを意識した色調に改めた。エントランスホールに設置されていた資料展示用ガラスケースは2階の個人閲覧室前に移動し、北方資料の企画展示などを一層充実させていく。

　2階の一般資料閲覧室では、子どもの本コーナーや個人閲覧室付近などの一部の壁が取り払われた。閲覧室全体の見通しが良くなったこともあり、「以前より明るくなった」と感想を話す子どももいたという。

　資料の配置に関しては、雑誌架を移動し、雑誌の配列をアルファベット順から50音順に変更。新聞の位置はコピー機の近くに移動し、より活用しやすくした。

　このほか、1階に設置されていた読書案内コーナー、学校図書館支援コーナーを子どもの本コーナー前に設置するなど、より利用しやすい館内を目指して様々な工夫改善を施している。

　武田館長は「約1年半の工事が終わり、皆さんにまた利用いただく機会を得てうれしく思う。これまで以上に利用いただき、喜んでいただけるよう、今後もサービス向上に努めていきたい」と話した。