教員採用候補者選考の実施要領―道教委・札幌市教委　区分別に採用数公表　東京に受検会場を設置

（道・道教委 2019-04-10付）

２０２０年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査・採用予定数（クリックすると拡大表示されます）

　道教委・札幌市教委は、2020年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の実施要領を発表した。受検者拡大に向け、第1次検査の会場を東京都内に約20年ぶりに設置するほか、新たな試みとして採用予定者数を受検区分ごとに公表。高校・特別支援学校高等部の受検教科「情報」を追加し、障がい者特別選考の受検要件を撤廃した。期限付教員などを対象とする特別選考については、継続して実施する方針を明らかにした。

　願書受付期間は今月24日～5月17日。持参（午前9時～午後5時、土・日・祝日除く）または郵送（5月17日消印有効）で受け付ける。

　受検票は6月13日までに交付する。

　第1次検査は、6月23日に札幌北高校、札幌東高校、大麻高校、市立札幌平岸高校、函館工業高校、岩見沢農業高校、旭川西高校、釧路工業高校のほか、東京会場で実施する。

　検査内容は、教養（一般・教職）検査、専門検査（Ｉ・Ⅱ）。

　第2次検査は、8月2～4日に道内の5地区7会場（札幌北高、札幌西高校、札幌市立発寒中学校、函館中部高校、岩見沢農業高、旭川永嶺高校、釧路湖陵高校）で実施。適性検査、教科等指導法検査（社会人特別選考は論文検査）、面接（個別Ｉ・Ⅱ）検査、実技検査を行う。

　1次検査の結果は7月23日、2次検査の結果は10月16日に道教委・札幌市教委のＷｅｂページで発表し、本人に結果通知を発送する。

　選考検査の主な変更内容として、実施要領上に採用予定者数を受検区分ごとに公表。道外の教員採用試験の受検者確保に向け、第1次検査の試験会場として東京会場を設ける。

　また、高校・特別支援学校高等部の受検教科に「情報」を追加したほか、障がい者特別選考の受検要件だった「介助・介護なしでの職務の遂行が可能」「自力による通勤が可能」の要件を撤廃した。年齢制限を道・札幌市ともに統一し、「昭和35年4月2日以降に生まれた者」とした。

　期限付教員などを対象にした特別選考については、継続して実施。4月下旬に実施要領で詳細を示し、11月下旬から12月上旬に検査を実施する予定。

(道・道教委 2019-04-10付)