３９４校様々な用途に　廃校の活用状況―道教委まとめ

（道・道教委 2019-04-11付）

30年度廃校施設等活用状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、30年5月1日現在における廃校施設の活用状況をまとめた。施設が現存している廃校679校のうち、活用されている廃校は394校。用途は校舎、屋内運動場合わせて「学校（大学除く）」が220件と最も多く、このほか「企業や法人等の施設」「社会教育施設」など、様々な方法で利用されていることが分かった。

　札幌市を含む道内の公立小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校が対象。30年5月1日現在における廃校の数、活用状況、活用に向けた検討状況を調べた。

　14～29年度において廃校となった学校数は760校で、うち小学校が496校、中学校が186校、高校が78校となっている。

　施設が現存している廃校数は679校。このうち、活用されている廃校数は394校、活用されていない廃校数は285校だった。

　活用されていない廃校の内訳は「活用の用途が決まっていない」が237校、「用途が決まっている」が22校、「取り壊し予定」が26校。用途が決まっていない理由として、建物の老朽化や地域からの要望がないことなどがある。

　活用用途の状況（複数回答）については、校舎と屋内運動場に分けて調査。校舎・屋内運動場合わせて「学校（大学除く）」としての再利用が220件と最多で、「企業や法人等の施設」が103件、「社会教育施設」が93件などと続いた。

　このほか「障がい者福祉施設」「文化施設」「老人福祉施設」など、様々な用途で利用されている。

(道・道教委 2019-04-11付)