指導要録簡素化を　道教委が通知発出

（道・道教委 2019-04-11付）

　道教委は、通知「小学校、中学校、高校および特別支援学校等における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について」を各教育局長、市町村教委教育長などに発出した。新学習指導要領における学習評価の配慮事項などを整理。教員の勤務負担軽減のため、指導要録で「総合所見・指導上参考となる諸事項」の要点を箇条書きとするなど、記述の簡素化を図るとした。

　文部科学省は1月、「児童生徒の学習評価の在り方について」を公表。これをもとに3月下旬、学習評価を行う際の配慮事項、指導要録に記載する事項、各学校における指導要録作成の際の配慮事項をまとめ、各都道府県教委教育長などに通知した。

　学習評価では、観点別評価を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3点で整理。「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法では、知識・技能を獲得したり、思考力・判断力・表現力などを身に付けたりするための取組の中、自らの学習を調整しようとしているかどうかを含め、評価することとした。

　指導要録の改善点をみると、小学校・特別支援学校小学部における外国語活動の記録において、これまで観点別に設けていた文章記述欄を一本化。児童の学習評価に顕著な事項がある場合、その特徴を記入することとした。

　また、教員の勤務負担軽減の観点から記述を簡素化。「総合所見・指導上参考となる諸事項」において要点を箇条書きとするほか、通級による指導で記載すべき事項が指導計画に記載されている場合、その写しを指導要録の様式に添付することで記入に替えるなどの改善を図る。

　道教委はこれを受け、通知を教育局長、市町村教委教育長などに発出。指導要録の様式を適切に設定することや新学習指導要領に対応した学習指導と学習評価を行うことを求めている。

　道教委は今後、道立高校、道立中等教育学校、道立特別支援学校における指導要録について、別途様式を示すとしている。

(道・道教委 2019-04-11付)