オールオホーツクで学力向上！―オホーツク局　ロードマップに一本化　学力向上支援の要項改正

（道・道教委 2019-04-09付）

　【網走発】オホーツク教育局は、管内小中学校長会、管内教育委員会協議会教育長部会と3者で進めている管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を！」の実施要項を改正した。これまで各学校が作成していた推進計画と取組評価を変更し、ロードマップに一本化。また、成果の検証を学校教育指導と関連付けて行うなど、教育局と学校が一体となって授業改善を図る。

支援事業は、全国学力・学習状況調査結果が全国平均を下回る状況を受け、管内の小・中・義務教育学校が主体的に授業改善を図ることを目的に28年度から実施しているもの。

　各学校は、管内小中学校長会および教頭会が示した「学習環境の充実」「学習過程の確立」「指導方法の改善」「家庭との連携」の4つの取組について推進計画を作成するとともに、年数回の取組評価によって成果を検証してきた。

　今回、教育局の支援をより一層充実させるため、実施要項を改正。学校教育指導と関連付けるなど、学校と教育局が一体となって授業改善を図る仕組みを構築した。

　新たな実施要項では、推進計画と取組評価を変更し、ロードマップに一本化した。

　各学校は、4つの取組ごとに授業改善に直結する具体的取組内容と目標指標を設定し、ロードマップに記入。全学級で展開できるような取組を推進する。

　成果の検証については、教育局指導主事による学校教育指導と関連付けて実施。5～7月の間に行う計画訪問でロードマップに基づく学力向上に向けたマネジメントについて協議し、具体的取組内容および目標指標の見直しを図る。その後に行う要請訪問で取組の進捗状況や改善の方向性について協議する。

　また、各学校は全教職員および児童生徒による評価を実施し、結果を目標指標と照合して検証することによって成果と課題を明らかにするとともに、次期の具体的取組内容と目標指標を設定する。

　オホーツク教育局は「管内すべての小・中・義務教育学校で主体的に授業改善が図られるよう、組織的に取組の検証・改善を行ってもらいたい」と期待している。

(道・道教委 2019-04-09付)