全日本発明くふう展特別賞の２人　役立つものつくる仕事に　高橋知事と佐藤教育長に報告

（道・道教委 2019-04-05付）

　第77回全日本学生児童発明くふう展の特別賞を受賞した伊達市立伊達中学校の松岡陽君（受賞当時1年）と阿部将大君（同3年）が3日、道庁本庁舎を訪れ、高橋はるみ知事と道教委の佐藤嘉大教育長に受賞を報告した。高橋知事は「これまで懸命に取り組んできたものづくりの活動をぜひ将来に生かしてほしい」と激励した。

　表彰は、次代を担う青少年に創作する喜びと発明・工夫の楽しさを体得させ、創造性豊かな人格形成を目指すことを目的に優れた作品を顕彰するもの。

　内閣総理大臣賞を受賞した松岡君は、一つのモータで全方向に走行し、内輪差や外輪差による事故を防ぐ「1モーター全方位走行システム」を開発。ＷＩＰＯ賞を受賞した阿部君は、クラッチを車輪に装着し、逆走を防ぐ「車いす用逆進防止装置」を発明した。

　松岡君と阿部君とともに、それぞれの保護者、伊達中の立花和実校長が道庁本庁舎を訪れた。

　松岡君は、作品を制作する上で苦労した点について「スムーズに方向転換できるよう、タイヤや部品を交換するなど試行錯誤した」と述べ、「将来は、人に役立つものをつくる仕事に就きたい」と意気込みを語った。

　阿部君は「車いすで逆走事故をなくしたいとの思いでつくった」と発明の経緯を話した。

　報告を受け、高橋知事は「これまで懸命に取り組んできたものづくりの活動をぜひ将来に生かしてほしい」と激励した。

(道・道教委 2019-04-05付)