子ども理解支援ツール「ほっと」 改良版作成、実施手引も コミュニケーションスキル測定へ活用促進 道教委
(道・道教委 2019-04-05付)

 道教委は、北海道医療大学と共同開発した子ども理解支援ツール「ほっと」の改良版を作成した。児童生徒の発達段階に応じたコミュニケーションスキルの測定に際し、レーダーチャートや棒グラフを用いるなど、表示形式等を大幅に変更。併せて変更点や使い方をまとめた『子ども理解支援ツール―実施の手引』も修正。振り返りシートの結果入力やデータ集計方法など、実施手順を詳細に明記した。

 道教委は24年、児童生徒理解の充実を図るため、児童生徒のコミュニケーションスキルを測定するツール「ほっと」を道医療大と共同で開発。以来、「ほっと」の活用・普及に努めている。

 「ほっと」は、児童生徒や学級集団などのコミュニケーションスキルを網羅的に測定することを可能とするもの。

 発達段階に応じた測定と、教職員の経験を考慮した質問項目の設定によって、児童生徒を共感的に理解するための一助となっている。

 改良版では、表示形式等を大幅に変更。併せて『子ども理解支援ツール“ほっと”―実施の手引』も修正した。

 手引は、第1章「“ほっと”とは」第2章「“ほっと”の実施手順」の2章立てで構成している。

 第1章では、「ほっと」の目的と趣旨や、測定できるスキル、実施の大まかな流れ、「ほっと2014」からの変更点などを明記。機能の充実を図るため、①13要素の表示形式をレーダーチャートに変更②因子得点の表示形式を棒グラフに変更③経時変化を別シートで表示―の3点について改良した。

 また、追加機能として、群間比較シートを追加し、集団内のグループ間での比較を可能とした。

 第2章では、起動方法から振り返りシートの結果入力、データ集計方法など、ツールの実施手順を詳細に明記している。

 道教委は、各学校や市町村教委に対して通知を発出。各学校において、積極的に活用し、生徒指導の一層の充実を図るよう呼びかけている。

 なお、改良版の「ほっと」は、道教委学校教育局参事(生徒指導・学校安全)のホームページからダウンロードできる。

(道・道教委 2019-04-05付)

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