道研31年度47講座開講 特別研修講座を新設 大学連携研修講座なども(道・道教委 2019-04-04付)
道立教育研究所の31年度研修講座日程がまとまった。小学校および特別支援学校小学部の教諭を対象として、5月13日に開講する小学校のプログラミング教育充実研修講座を皮切りに、47講座を展開する。
31年度の研修講座については、「学校経営・学校経営参画」5講座、「教育課程編成・実施」8講座、「理科」11講座、「外国語」3講座、「情報教育」7講座、「生徒指導」3講座のほか、大学連携研修講座として4講座、特別研修講座として6講座の計47講座を開講。
北村善春所長は、『研修講座案内』巻頭言で「31年度の研修講座と研修案内は、学習指導要領改訂の趣旨や学校現場の実態を踏まえて全面的に見直した」と説明。大学と連携して専門性を高める研修講座を増やすとともに、教科等の高度で専門的な内容を扱う特別研修講座の新設に加え、講師や受講者同士の対話、講師等からのレクチャー、個人ワークなどを効果的に位置付けるなど、研修体系を工夫。「学校教育の課題に正対する研修を創り上げていきたい」と展望を記している。
◆道研・情セン・理センの31年度研修講座日程
31年度研修講座日程はつぎのとおり。
【研修講座】(①日程②対象者③外部講師・内容④定員)
▼学校経営・学校経営参画
▽ミドルリーダーの実践力向上「ミドルリーダーが行う組織づくりの進め方」=①6月25~26日②ミドルリーダーとしての役割を担っている、または期待されている教諭③立教大・町史大祐特任助教「ケースメソッドで考える組織づくり」④小18人、中14人、高10人、特4人
▽校長の学校経営力向上(基礎編)「学校経営と人材育成の在り方」=①7月4~5日②新任を除く校長③道商工会議所連合会・福井邦幸政策企画部長「組織を活性化させるこれからの人材育成」④小9人、中7人、高5人、特2人
▽教頭の業務力向上(基礎編)「教職員の学校経営参画意識を高める教頭業務の在り方」=①7月30~31日②新任を除く教頭④小9人、中7人、高5人、特2人
▽授業改善推進「学校全体で行う授業改善の進め方」=①10月17~18日②採用15年以上の教諭④小18人、中14人、高10人、特4人
▽副校長・教頭の業務力向上(発展編)「校内協働体制を強化する副校長・教頭業務の在り方」=①12月12~13日②副校長または教頭経験2校以上の教頭④小9人、中7人、高5人、特2人
▼教育課程編成・実施
▽実践的・体験的な学習活動推進(工業)「科目“情報技術基礎”の授業づくりの進め方」=①6月18~19日②授業改善の推進役となる高校教諭④8人
▽実践的・体験的な学習活動推進(商業)「科目“情報処理”の授業づくりの進め方」=①6月27~28日②授業改善の推進役となる高校教諭④8人
▽カリキュラム・マネジメント実践「教育活動の充実に向けた教務主任のかかわり方」=①8月22日・宗谷、8月27日・留萌、9月12日・オホーツク、9月13日・十勝、9月18日・後志②高校の教務主任④宗谷7人、留萌6人、オホーツク26人、十勝21人、後志16人
▽「総合的な探究の時間」充実「学校全体での取組に向けた副校長・教頭のリーダーシップの在り方」=①9月13日②高校の副校長・教頭③國學院大・田村学教授「総合的な探究の時間に求められる取組」④20人
▼理科
▽観察・実験の実践基礎(小中)「すぐできる=基本的な観察・実験の進め方」=①6月12日・道南(室蘭栄高)、6月25日・道央(道研・小樽潮陵高)、7月17日・道北(旭川西高)、8月20日・道東(帯広柏葉高)②小学校教諭および中学校理科教諭④道南―小10人、中7人、道央―小20人、中10人、道北―小15人、中8人、道東―小15人、中7人
▽観察・実験の実践基礎(高)「高校教科書の観察・実験の進め方」=①6月14日②高校理科教諭④16人
▽問題解決の力を育む実践力向上(小・夏期)「生命・地球領域の観察・実験の進め方」=①7月30~31日②小学校教諭④24人
▽安全・適切な薬品取扱い「学校で取扱う薬品の安全・適切な管理と使用の方法」=①8月6日②すべての校種の教諭④小4人、中10人、高6人、特3人
▽科学的に探究する力を育む「物理」「化学」「生物」「地学」(高)「探究する過程の深め方」=①9月4~5日②高校理科教諭④20人
▽探究活動が変わる理科探究(高)「生徒の探究力の高め方」=①12月中旬予定(道研・北見北斗高)②高校理科教諭④20人
▽科学的に探究する力を育む実践力向上(中)「探究するこころに火を灯す授業づくりの進め方」=①2020年1月7~8日②中学校理科教諭④24人
▽問題解決の力を育む実践力向上(小・冬期)「エネルギー・粒子領域の観察・実験の進め方」=①2020年1月9~10日②小学校教諭④20人
▼外国語
▽小学校外国語教育充実「異文化理解と関連した授業づくりの進め方」=①8月6~8日(道研・JICA北海道「札幌」)②小学校教諭③道教育大・萬谷隆一教授「これからの小学校外国語教育」④18人
▽小学校外国語教育に求められる実践的指導力向上「オールイングリッシュによる指導の進め方」=①8月27~29日②小学校教諭③アルバータ大・オレンカ・ビラッシュ教授「五つの領域を扱ったコミュニケーション活動」④18人
▽中学校外国語教育充実「グローバル社会を生きる力を育む授業づくりの進め方」=①10月1~3日(道研・JICA北海道「札幌」)②中学校英語科教諭③東京家政大・太田洋教授「今、求められる中学校外国語教育」④14人
▼情報教育
▽小学校のプログラミング教育充実「自校に応じたプログラミング教育の進め方」=①5月13日②小学校および特別支援学校小学部の教諭③宮城教育大・安藤明伸准教授「プログラミング教育の在り方」④小18人、特4人
▽学校ホームページ作成「NetCommonsを利用した作成とサイト管理の進め方」=①8月7日・上川(士別翔雲高)、8月9日・オホーツク(北見北斗高)、9月19日・石狩(道研)②高校および特別支援学校のホームページ担当者④上川・オホーツク―高8人、特2人、石狩―高10人、特2人
▽校内ネットワーク管理「Windows Server 2016によるユーザー・ファイル管理の進め方」=①9月5~6日②高校および特別支援学校のネットワーク担当者④高12人、特3人
▽実践的・体験的な学習活動推進(情報)「科目“情報=”の授業づくりの進め方」=①10月1~2日②高校教諭③国立教育政策研究所・上野耕史教育課程調査官「新学習指導要領と情報教育」、北海道大・重田勝介准教授「共通教科情報科に期待すること」④30人
▽タブレット活用基礎「タブレット活用による新しい授業づくりの進め方」=①10月23~24日②学校にタブレットが整備されている教諭④小8人、中5人、高5人、特2人
▼生徒指導
▽今日的な課題に対応する生徒指導「いじめ・自殺の未然防止に向けた組織的対応の進め方」=①6月19~20日②小・中学校および高校教諭③道教育大・平野直己准教授「いじめ問題の対応の在り方について」、道教育大・本田真大准教授「自殺予防の在り方について」④小中高各7人
▽実践的生徒指導(基礎編)「教育活動に生かす児童生徒理解の進め方」=①7月31日~8月2日②小・中学校および高校教諭または養護教諭③道情報大・五浦哲也准教授「児童生徒理解に基づく教育活動の充実」④小9人、中9人、高10人
▽実践的生徒指導(発展編)「組織的な生徒指導の進め方」=①11月13~15日②小・中学校および高校教諭③玉川大大学院・酒井徹教授「生徒指導の組織的な推進の在り方」④小中高各7人
【大学連携研修講座】
▽これからのへき地・小規模校教育充実(基礎編)「少人数・複式学級における効果的な指導の進め方」=①7月9日(道教育大駅前サテライト、旭川校、釧路校、函館校)②小規模校および複式学級を有する小・中学校の教諭③道教育大へき地・小規模校教育研究センター・川前あゆみ副センター長「少人数および複式学級の学習指導」④小12人、中8人
▽これからのへき地・小規模校教育充実(発展編)「学校規模に応じた効果的な協働の進め方」=①9月3日(道教育大駅前サテライト、旭川校、釧路校、函館校)②小規模校および複式学級を有する小・中学校の教諭③道教育大へき地・小規模校教育研究センター・玉井康之センター長「小規模校および複式学級を有する学校の学校運営」④小12人、中8人
▽中学校・高校の外国語教育に求められる実践的指導力向上「五つの領域を統合する指導の進め方」=①9月10~12日②中学校・高校の英語科教諭③国際教養大・クリストファー・カール・ヘイル准教授「五つの領域を統合する指導」④中14人、高10人
▽校長の学校経営力向上(発展編)「人や組織に対するリーダーシップの在り方」=①11月13~15日②校長経験2校以上の校長③兵庫教育大大学院・日渡円教授「学校経営を行う上での対人面の応用力」④小9人、中7人、高5人、特2人
【特別研修講座】
▽理科の授業を充実させるフィールドワーク活用「動物園を活用した理科教育へのアプローチ」=①7月中旬~8月予定②すべての校種の教諭③旭山動物園飼育員「旭山動物園における教育活動の実態」「動物園の機能を活用した探究的な学習の指導」④小中高各6人、特2人
▽中学校理科の授業を充実させるスーパーサイエンスハイスクールの実践活用「SSHの“課題研究”の指導を中学校理科の指導に活用するヒント発見」=①11月中旬予定・道北(旭川西高)、2020年2月中旬予定・道央(札幌啓成高)②中学校教諭④各会場12人
▽先進理科実験「DIYバイオ細胞実習&考える生物学に必要な知識・技能の習得」=①12月11日②高校教諭③東京海洋大・羽曽部正豪准教授「魚類細胞の培養技術」「魚類細胞を活用した観察・実験」④12人
▽ウェブサーバの構築・活用(商業)「ネットワーク活用の指導に必要な知識・技術の習得」=①2020年1月9日②高校商業科教諭④10人
▽計測・制御のプログラミング(技術・家庭)「学習指導要領改訂を踏まえた技術科の指導に必要な知識・技術の習得」=①2020年1月10日②中学校技術・家庭科教諭④10人
【管内研修センター等連携研修講座(ミニ道研)】
各教育研究所および教育(研修)センターと道研が連携して研修講座を開設し、管内教育の一層の充実に資する教職員の実践的指導力の向上を図る。
31年度は、小・中学校教諭を対象に実施。
複数開場を同時に接続し、講師や他会場の受講者とリアルタイムでやりとりを行う「ブロック開催」と、各教育研究所・教育(研修)センターの要望に応じた講座と、小学校におけるプログラミング教育行う「単独開催」を盛り込んだ。
各管内の開催講座・日程はつぎのとおり。
◆ブロック開催=午前「実践から学ぼう=授業づくり・学級経営」、午後「道徳教育」
▼Aブロック
▽7月18日=石狩(道研)、十勝(十勝教育局)
▼Bブロック
▽7月19日=空知(空知教育局)、上川(上川教育局)
▼Cブロック
▽7月26日=後志(後志教育局)、留萌(留萌教育局)
▼Dブロック
▽7月31日=渡島(渡島教育局)、根室(根室教育局)
▼Eブロック
▽8月2日=日高(日高教育局)、釧路(釧路教育局)
▼Fブロック
▽8月6日=檜山(檜山教育局)、宗谷(宗谷教育局)
▼Gブロック
▽8月8日=胆振(胆振教育局)、オホーツク(オホーツク教育局)
◆単独開催(カッコ内会場、①午前②午後)
▼空知(空知教育センター)
▽6月11日=①「確かな学力」の育成を図る学習指導の在り方~自己の学びを振り返り、つぎにつなげる学習評価②小学校におけるプログラミング教育
▼石狩(道研)
▽6月20日=①小学校と中学校のつながりを意識した外国語教育②小学校におけるプログラミング教育
▼後志(後志教育研修センター)
▽9月4日=①校内研修②小学校におけるプログラミング教育
▼胆振(のぼりべつ文化交流館カント・レラ)
▽6月12日=①積極的な生徒指導②小学校におけるプログラミング教育
▼日高(浦河町生涯学習センター)
▽9月25日=①外国語活動・外国語科②小学校におけるプログラミング教育
▼渡島(北斗市総合文化センターかなで~る)
▽8月23日=①小学校におけるプログラミング教育②情報モラル教育
▼檜山(檜山教育局)
▽7月12日=①情報モラル教育②小学校におけるプログラミング教育
▼上川(上川教育研修センター)
▽6月14日=①保護者対応②小学校におけるプログラミング教育
▼留萌(留萌市中央公民館)
▽5月28日=①道徳科の模擬授業②小学校におけるプログラミング教育
▼宗谷(宗谷教育局)
▽7月2日=①学習指導の基礎・基本②小学校におけるプログラミング教育
▼オホーツク(網走地方教育研修センター)
▽9月24日=①主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善②小学校におけるプログラミング教育
▼十勝(十勝教育研修センター)
▽7月30日=①学級経営②小学校におけるプログラミング教育
▼釧路(釧路教育研究センター)
▽6月2日=①ICTを活用した授業づくり②小学校におけるプログラミング教育
▼根室(中標津町立中標津東小学校)
▽6月26日=①児童生徒理解・教育相談(構成的グループエンカウンター、アサーション等)②小学校におけるプログラミング教育
(道・道教委 2019-04-04付)
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