道教委が通級指導の手引を作成 導入検討の参考に 対象生徒決定プロセスなど(道・道教委 2019-04-03付)
道教委は、『道立高校等における“通級による指導”の手引』を作成した。道内で通級による指導を実施している高校の事例をもとに、指導内容や対象となる生徒決定のプロセスなどを明記。各学校において、通級による指導の導入を検討する際の参考とするよう呼びかけている。
学校教育法施行規則の一部改正によって、30年度から大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の授業について障がいに応じた特別な指導を特別な場で受ける指導形態「通級による指導」が高校・中等教育学校の後期課程において実施できるようになった。
通級による指導は、障がいによる学習上や生活上の困難をもつ生徒に対し、その改善・克服を目的に、特別の教育課程を編成して個別の指導を行うもの。障がいに応じたよりきめ細やかな指導・支援が可能になること、自立や社会参加に必要な能力の育成や通常の学級における授業の理解促進、改善・克服のプロセスが、生徒の学習意欲や自己肯定感の向上につながることが期待されている。
手引では、道内で実際に通級による指導を実施している高校の事例を示し、通級による指導内容や対象となる生徒の決定のプロセス、校内体制の構築の在り方などを明記。
また、個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成方法を紹介しているほか、障がい種ごとの自立活動における指導事例などを掲載している。
道教委は併せて、通級による指導にかかわって新入生・保護者向けリーフレット『道立高校等における通級による指導』を作成。高校等における通級による指導の考え方や発達障がいのある生徒への自立活動の事例などを紹介。
道教委では、手引やリーフレットを「各学校において、通級による指導の導入を検討する際に役立ててほしい」と期待している。
(道・道教委 2019-04-03付)
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